beacon

チャンスを与えられたからこそ…浦和FW李「コンディションは悪くないと示せた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.11 天皇杯4回戦 町田 1-7 浦和 熊谷陸]

 自身の存在価値を改めて証明した。リーグ戦ではなかなか先発出場の機会が訪れない浦和レッズFW李忠成だが、最前線に入ると攻守に渡って幅広く働き、決定的な仕事をやってのけた。

 まずはDF橋本和のゴールで先制して迎えた前半32分、左サイドを駆け上がった橋本のグラウンダーのクロスに飛び込むと、スライディングで押し込んでチーム2点目を記録。「自分の良さはゴールに飛び込むところ。そこがストロングポイントだと思っています。素晴らしいクロスを送ってくれた和の良さも出て、自分の良さも出たゴールだったと思う」。

 さらに後半24分には右サイドのMF平川忠亮のクロスに対してニアサイドに飛び込む。この動きは「点を取れないのでおいしくない」と笑って答えたものの、「ニアでつぶれる選手がいないとクロスからの点は入りにくい。自分はつぶれるから、後ろから入って来いと話していました」と相手を引き連れてニアに走り込むとヒールで落とし、後方から走り込んだMF高木俊幸のゴールをアシストした。

 後半32分にピッチを後にしたものの、1ゴール1アシストときっちり結果を残した。「僕はチャンスを与えられた試合で結果を出すこと、動けることを示さないといけません。今日はゴールもアシストもできましたし、守備でもチェイシングでき、コンディションは悪くないと少しは見せられたと思います」と胸を張って答えた。

(取材・文 折戸岳彦)
●第95回天皇杯特設ページ

TOP