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今予選初の先発落ち…香川「昨日説明はあった」

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[11.12 W杯アジア2次予選 日本3-0シンガポール シンガポール]

 ラスト15分の出場だった。今予選初めて先発から外れたMF香川真司(ドルトムント)は2-0の後半30分、MF清武弘嗣(ハノーファー)に代わって途中出場。そのままトップ下に入った。

 試合前日の公式会見でバヒド・ハリルホジッチ監督は「何人かの選手が疲れている」と、欧州組の数人を温存する可能性を示唆していた。その言葉どおり、これまで2次予選全試合に先発していた香川とFW岡崎慎司の2人がベンチスタートとなった。

「昨日、(監督から)説明はあった。『疲れているから明日はベンチから』と。何と答えた? 『分かりました』と」。試合前日に指揮官から直接説明を受けていたという香川。「暑さもあったし、みんな疲れている感じがあった。みんな動きがなかったし、うまくリズムを変えていければと思っていた」と、運動量を出して積極的にボールに触り、ゲームをつくった。

 後半42分にセットプレーから3点目が生まれ、3-0の完封勝利。「欲を言えば、4点目、5点目を取りたかったけど、チームが勝ったこと、余計な失点をしなかったことは良かった」と淡々と振り返った。

 この日、トップ下で先発した清武については「本人は結果が出なくて悔しそうだった」と指摘。アジア予選では引いた相手に対し、スペースがない中でのプレーを余儀なくされるが、「トップ下には難しさがある。自分も感じていたし、キヨ(清武)も感じていると思う。やっていくだけだと思う」と、トップ下の“先輩”として、その胸中を慮っていた。

(取材・文 西山紘平)

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