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本田、鮮やかな連係から追加点も…「内容は反省ばかり」

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[11.12 W杯アジア2次予選 日本3-0シンガポール シンガポール]

 流れるようなコンビネーションだった。1-0の前半26分、右サイドのFW本田圭佑(ミラン)が中央に入れ、MF長谷部誠の縦パスを受けたFW金崎夢生が縦にスルーパス。PA内右に走り込んだMF清武弘嗣がワンタッチで折り返すと、武藤が競ったこぼれ球を斜めに走り込んできた本田が左足で蹴り込んだ。

「前半に追加点が取れたので、チームとしては落ち着けたんじゃないかなと思う」。6月16日に埼玉スタジアムで対戦したときは何度もチャンスをつくりながらGKの好守もあり、スコアレスドローに終わったが、この日は前半20分に先制。早い時間で追加点も生まれた。

 しかし、後半は運動量が落ちて、試合は膠着状態に。セットプレーやカウンターからピンチを招くシーンもあった。本田は後半38分に交代。試合後のテレビインタビューでは自身のプレーについて「全然良くなかった。内容は反省することばかりだった」と、不満の表情を浮かべた。

「それでもアウェーで勝たなければいけない試合だった。勝ちは勝ちなので、それは手応えとして評価したい」。結果が求められるW杯予選。アウェーでしっかり勝ち点3を取ったことは素直に評価した。

「勝って当たり前と思われているかもしれないけど、アウェーで簡単な試合はない。しっかりと気を引き締めて、次に向けていい準備をしたい」。17日には再びアウェーでカンボジアと対戦する。格下相手の試合が続くが、手綱を緩めることなく、年内最終戦に臨む。

(取材・文 西山紘平)

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