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[選手権]世界が絶賛のスーパーゴール 注目度アップに玉野光南「ありがたいこと」

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 県大会の決勝で延長後半アディショナルタイムにスーパーゴールを決めたことで注目を集めた玉野光南高(岡山)の初戦は、前年優勝校の星稜高(石川)に決まった。星稜は前回出場した第92回大会の3回戦で惜しくもPK負けした相手。DF西中竜斗(3年)主将は、「最悪というよりは、うれしい、楽しみという方が強い。戦い甲斐がある」と“リベンジマッチ”に胸を躍らせた。

 やはり質問は“あのゴール”に集まった。10月31日の岡山県予選決勝、後半アディショナルタイムの劇的弾で延長戦にもつれ込ませた玉野光南は、その延長後半アディショナルタイムでも奇跡を起こした。GK栗尾純平からのロングボールをヘディングで繋ぐと、エースFW土居晃貴(3年)が、胸トラップから反転ボレーシュート。エリア外からのスーパーゴールで、2年ぶりの全国切符を手繰り寄せた。

 改めて決勝戦を振り返った西中主将は、「僕はハーフウェーライン付近にいたんですけど、正直信じられなかった。チームメートを信じ切った結果、がむしゃらにやった結果だと思う」と誇らしげに語る。「この場に来ても、みなさんからも『あのゴールの玉野光南』と注目して貰えている。プレッシャーは掛かりますが、ありがたいことです。世界中で報道されるまで行くとは思ってなかったけど、ああいうプレーで玉野光南の名が少しでも広まったのはいいことだったと思います」と笑顔をみせた。

 しかし、全国選手権まで2か月空くことから、乙倉健二監督は「夢見心地でいたいんですけど、全く別物だと思っている」と警戒を強める。「今週末からプリンスリーグも再開する。気を抜く暇がない。選手権に向けての1か月半はもう一伸びできる絶好の期間だと思いますし、最後まで鍛えて、全国の強豪と戦えるようなチームをみんなで作り上げたい」と気を引き締めた。

 玉野光南と星稜は、1月2日にNACK5スタジアム大宮で行う第1試合で対戦する。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 児玉幸洋)
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【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

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