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カズに並ぶ4年連続15得点達成も今季の出来には不満…鳥栖FW豊田「来季に挽回したい」

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[11.22 J1第2ステージ第17節 F東京0-0鳥栖 味スタ]

 最終節にFW佐藤寿人(広島)が、FW中山雅史(アスルクラロ沼津)の持つJ1通算最多得点記録(157得点)に並んで終えた今シーズン、J1の偉大な別の記録に並んだ選手がいる。サガン鳥栖のFW豊田陽平。FW三浦知良(横浜FC)がヴェルディ川崎時代の1993年〜1996年にかけて築いた、“J1で4年連続15得点”という記録に肩を並べた。2010年にレンタル移籍で鳥栖に加入した豊田は、翌2011年にJ2得点王を獲得する活躍でチームをJ1に導くと、2012年から19点、20点、15点と得点を量産。今シーズンは16点でリーグ戦を終えている。

「得点こそ取りましたけど」。カズの記録に並びながらも豊田は、自身の今シーズンの出来には不満を覚えているという。「今日もそうでしたが、点に絡むというのが激減している」。この日の途中出場も含めて出場機会自体が減少、第2ステージ第3節新潟戦で足に違和感を覚えて途中交代した以降のリーグ戦では、14試合中出場は9試合。そのうち先発はわずか3試合にとどまった。「ケガはしましたけど、自分の中でしっかり戻した」と豊田は言うが、出場時間は限られてしまった。「一度先入観を持たれたときの覆し方が難しいなというシーズンでした」と振り返ったエースは、「来季にしっかり挽回できるようにしたい」と5年連続での15得点という記録も予感させた。

 来月天皇杯を戦う鳥栖は、決勝まで勝ち進めば再び味の素スタジアムに戻ってくることになる。「『予行演習』というのは、選手会長の池田(圭)くんが昨日の食事のときに話していました」。その1月1日の決勝に向けて、「チームはやるべきことは決まっていますし、そのモチベーションで行っていると思います。僕は少しリラックスしてやっていきたい」と鳥栖6年目のシーズンを戦う豊田は、チーム初のタイトルに向けて気持ちを新たにしていた。

(取材・文 奥山典幸)

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