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「失態は許せない」広島DF佐々木が眼窩底骨折の水本の穴埋める

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[11.22 J1第2ステージ第17節 広島5-0湘南 Eスタ]

 しっかりと穴を埋めた。サンフレッチェ広島のDF佐々木翔が第2ステージ優勝と年間勝ち点1位が懸かったリーグ最終節で11試合ぶりの先発出場。3バックの左ストッパーを務め、完封勝利に貢献した。

「良かったです。ホッとしてます」。試合後の取材エリア。安堵の表情を浮かべた佐々木は「いつもどおりやることが一番(大事)だった。日々、それを意識した。優勝が懸かっている試合で出番が回ってきたとか、余計に考えると、どんどん硬くなる。気負うかなと思ったし、私生活からいつもどおり過ごすことを意識していた」と、この2週間の心境を振り返った。

 前節7日のG大阪戦でDF水本裕貴が左眼窩底骨折の重傷を負った。全治は4週間の診断。土壇場で守備の中心選手を欠き、今季甲府から完全移籍で加入した26歳のDFに白羽の矢が立った。

「ずっとミズくん(水本)がレギュラーとしてやってきて、アクシデントで最後だけ僕が出ることになった。そうやってチャンスがめぐってきて、結果を出せないような失態は、個人としてもチームとしても許せない。ミズくんのためにもどうしても結果を出したかった」

 前半だけで3点をリードする展開に「途中からはこの試合をゼロで締めることにこだわってやっていた」と、狙いどおりの完封勝利に胸を張った。移籍1年目で第2ステージ優勝を経験。年間勝ち点1位にも輝き、チャンピオンシップ決勝への出場権を獲得した。「特別な経験ですね。だいぶいい経験をさせてもらいました」。あくまでチームメイトに感謝する佐々木だが、水本が間に合わなければ、チャンピオンシップ決勝も背番号19に懸かる期待は大きくなる。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第2ステージ第17節 スコア速報

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