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武蔵が意地の一発…手倉森ジャパン、苦しみながらも湘南とドロー

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[11.26 練習試合 湘南 1-1 U-22日本代表候補 BMWス]

 U-22日本代表候補は26日、SHONAN BMWスタジアム平塚で湘南ベルマーレと練習試合(45分×2本。交代人数フリー。再出場あり)を行った。前半に1点を先行されたU-22は、後半43分にFW鈴木武蔵(水戸)が同点ゴールを奪い、1-1で引き分けた。

 4-2-3-1のシステムで臨んだU-22代表候補は先発にGK櫛引政敏(清水)、最終ラインは右からDF室屋成(明治大)、DF岩波拓也(神戸)、DF植田直通(鹿島)、DF山中亮輔(柏)、ボランチにMF大島僚太(川崎F)とMF遠藤航(湘南)を並べ、2列目は右からMF野津田岳人(広島)、MF中島翔哉(F東京)、MF矢島慎也(岡山)、1トップにFWオナイウ阿道(千葉)を配置した。

 序盤は湘南に押し込まれてシュートまで持ち込まれる場面を作り出されたU-22だったが、徐々に落ち着いてくると逆にシュートシーンを作り出す。しかし、前半6分に中島がミドルレンジから放ったシュートはGKイ・ホスンに弾き出され、さらに同7分には右サイドから切れ込んだ野津田が左足で狙うもボールはイ・ホスンの正面に飛んでしまった。同16分にはFW藤田祥史にミドルレンジからゴールを脅かされてしまうが、櫛引が辛うじてしのいで難を逃れる。

 すると前半27分、サイド攻撃から湘南に好機を生み出されると、最後はこぼれ球に反応したMF菊地俊介にミドルシュートを突き刺され、湘南に先制を許してしまった。1点を先行されたU-22は直後に後方からのパスで抜け出したオナイウが強烈な右足シュートを放ったが、ボールはポストに弾かれて同点ゴールとはいかず。同30分には湘南にゴール前でFKを与え、MF永木亮太に直接狙われたものの櫛引が横っ飛びのセーブで防いだ。

 すると前半33分に櫛引に代えてGK杉本大地(京都)を投入。同34分にはカウンターを発動させると、オナイウとのパス交換でPA内に進入した中島が左足シュートを放つも、好反応を見せたイ・ホスンに阻まれてしまった。前半終盤にはシステムを遠藤をアンカーに、大島と矢島をインサイドハーフに置いた4-3-3に変更したが、決定機を創出し切れずに前半終了のホイッスルが吹かれた。

 0-1と1点のビハインドを背負ったU-22は後半に入ると3選手を交代。システムは4-3-3でGKは変わらず杉本、最終ラインは右からDF伊東幸敏(鹿島)、岩波、DF奈良竜樹(F東京)、山中、アンカーに遠藤、インサイドハーフに大島とMF原川力(京都)を並べ、前線には右から矢島、オナイウ、中島が並んだ。

 後半に入ってもなかなかシュートチャンスを作り出せないU-22は後半11分、右ウイングに矢島に代えてFW伊東純也(甲府)、1トップにオナイウに代えてFW鎌田大地(鳥栖)を投入。さらに同16分にはGKを牲川歩見(磐田)、左SBを山中に代えてDF佐藤和樹(名古屋)、インサイドハーフに大島に代えて川辺駿(磐田)を投入して、何とか状況を打開しようと試みる。

 後半23分にはCBに岩波に代えてDF高橋祐治(讃岐)、アンカーに遠藤に代えてMF秋野央樹(柏)を投入した。同27分には秋野の正確なパスから伊東純がPA内に進入するも、シュートまで持ち込めず。同32分には鎌田のスルーパスに反応して右サイドを突破した伊東純がシュートを放つが、ボールはポストを叩いてしまった。さらに同39分には鎌田のスルーパスから抜け出した中島が好機を迎えたがシュートはGK伊藤剛に阻まれた。

 徐々に攻撃のリズムを生み出すU-22だが湘南ゴールをこじ開けられない。しかし、後半40分に中島に代えて鈴木を投入すると、同43分にその鈴木がミドルレンジから右足のシュートでネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。その後、勝ち越しゴールを狙ったU-22だがスコアは動かずに1-1で引き分けた。

 なお、負傷明けでコンディションが万全ではないDF松原健(新潟)と右ふくらはぎを痛めたMF前田直輝(松本)の出場はなかった。

(取材・文 折戸岳彦)

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