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バルブエナが沈黙を破る、ベンゼマに落胆と非難 「擁護できない」

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 リヨンMFマシュー・バルブエナが、FWカリム・ベンゼマの関与が疑われている恐喝事件について沈黙を破った。バルブエナはベンゼマに「とても、とても落胆している」と述べている。複数メディアがフランス『モンド』でのインタビューについて報じた。

 バルブエナはパートナーとの情事が映された「セックステープ」で恐喝されて通報。事件はベンゼマの関与が疑われ、同選手が警察にこう留、そして起訴されたことで大きく報じられた。ベンゼマは有罪になれば最低5年の禁固になる可能性がある。

 ベンゼマはフランス代表のトレーニングキャンプでバルブエナに「幼いころからの友人」と会うように勧め、恐喝グループとの“仲介役”を務めたことを認めたとされている。だが、ベンゼマの弁護士や代理人は一貫して無罪を主張している。

 当初、バルブエナの弁護士は選手がベンゼマを恨んでいないと話していたが、今回の『モンド』のインタビューで、バルブエナはベンゼマから恐喝グループと会うように言われたことが「間接的に『払え』という意味」だとし、次のように述べている。

「彼は攻撃的に話してきたわけではない。具体的・直接的に金のことは言わなかった。でも、誰かに会えとこだわってきたのなら…。僕のことが好きだから、ビデオをタダで壊すなんて、あるはずがない。人を愚か者として扱うべきじゃない」

「擁護できないことを擁護することはできないところに来た。最悪の敵に対してそんなことはできないだろう。初めて(警察の)聴取に応じたときは、ベンゼマが関係しているなんてまったく知らなかった。僕はとても、とても落胆している。僕に言えるのは、カリムとの関係は彼が言うような心からのものではなかったということだ」

「彼は何度も、僕が相手にしているのは『深刻なヤツら』だと言ってきた。『オレだったら、家族とかいろいろあるし…君は強くあらねばならない』と言ってきた。それから、『君が望まないなら、放っておけばいい。問題ない。でも、僕は君に僕の友人を紹介できる』とも言った。僕はとても落胆している。敬意を欠いている。そして最後に、彼は言ったんだ。『どうする? 電話番号を教えるか?』」

「僕らは金のことを話さなかったけど、その人と会うのがたいしたことじゃないわけじゃないと、カリムはよく知っているんだ」

 また、バルブエナはチャンピオンズリーグでゼニトと対戦した際の10月20日、ロシアにいたときにベンゼマから電話があり、「娘もいるんだ」と述べるなど、自身の関与を否定するように求めてきたと明かした。

「僕は『カリム、特別なことは何もない。君は何もしていないんだ。心配はない』と答えたよ。でも、不思議に思った。どうして彼は僕がこの人物と会うことを望んだのだろうとね」

 メディアが報じたベンゼマと友人の盗聴捜査記録の内容については、次のように述べている。

「彼が言ったことは、敬意を欠いていることを示している。僕はすべての人をリスペクトする。でも、自分がバカにされたという印象だ」

 なお、バルブエナは同じく事件で聴取された元フランス代表ジブリル・シセ氏が関与していないとも述べている。

「ジブリルとカリムの大きな違いは、ジブリルは誰かに会うように求めてはこなかったということだ。でも、カリムはそれを求めた」
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