Jリーグは28日、チャンピオンシップ準決勝を行い、ガンバ大阪が浦和レッズに延長の末に3-1で勝利し、サンフレッチェ広島との決勝戦に駒を進めた。しかし、試合後、延長後半アディショナルタイムにダメ押しゴールを挙げたFWパトリックに対して差別的な投稿がSNS上で確認された。

　パトリックはこの人種差別発言に対して、自身のSNSアカウントを通じて「人種差別を受けたのは初めてですし、まさかこの国でそういう目に遭うとは思いませんでした。この件での対応はしっかりとやって頂けることを期待しています。今回はわたしがこういう目に遭いましたが…いつかは他の方がこういう目に遭うかもしれないです」と、悲しい心境を明かし、Jリーグに厳正な対応を取るよう求めた。

　これに浦和も反応し、クラブ公式サイトを通じて、「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を断固として許しません。今後とも、サッカーファミリーの一員として、差別撲滅に向けた取組みを進めてまいります」と、クラブとしての見解を示した。