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J2降格からちょうど1年…愛媛とスコアレスドローもC大阪が1年でのJ1復帰へ王手!

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[11.29 J1昇格PO準決勝 C大阪0-0愛媛 ヤンマー]

 J1昇格プレーオフは29日、準決勝の2試合が行われ、ヤンマースタジアム長居では年間順位4位のセレッソ大阪と5位の愛媛FCが対戦。試合はC大阪が主導権を握りも0-0の引き分けに終わり、年間順位の優位性を確保のため、4位のC大阪が決勝進出を決めた。なお、決勝戦は12月6日にヤンマースタジアム長居で開催され、C大阪は3位アビスパ福岡と対戦。キックオフは午後3時35分を予定している。

 17日にパウロ・アウトゥオリ監督の解任が発表され、大熊清新監督のもとで再スタートをきることになった4位C大阪。新体制で臨んだ最終節・東京V戦で6試合ぶりに勝利を挙げ、弾みをつけた。一方、J2参入10年目で初のプレーオフ進出を決めた5位愛媛は、リーグ戦ラスト5試合を4勝1敗と好調を維持し、この試合へ臨む。

 立ち上がりからお互いに球際で激しい攻防を見せた試合は前半4分、C大阪のFW田代有三が右サイド深い位置でボールをキープし、後方のMF関口訓充から中央にいれた横パスをMF山口蛍が右足ミドル。これはGK児玉剛の正面を突き、同27分のカウンターからのMF楠神順平のループシュートもGK児玉に防がれた。

 愛媛も前半35分、MF近藤貴司が右サイドをえぐってマイナスに折り返したボールにMF内田健太がフリーで走り込む。決定的な場面だったが、猛然と戻った関口にカットされてしまう。すると、C大阪にも決定機。前半40分、関口の左CKからDF茂庭照幸がヘッドで合わせ、GK児玉の弾いたボールを田代が左足ボレーも再びGK児玉に防がれ、スコアレスで前半を終えた。

 後半立ち上がりから前へ出たのはC大阪だった。後半2分、楠神のパスをPA左で受けた田代がDF西岡大輝を背負いながら、強引に左足シュートへ持ち込んだが、ゴール右へ外れてしまう。なかなかゴールネットを揺らすことができないC大阪だが、山口とMF橋本英郎が攻守でチームのバランスを取り、愛媛にチャンスを与えない。

 引き分けの場合、年間順位の優位性を確保するため、年間順位が上位のクラブが決勝進出となる。そのため、C大阪は引き分けでも決勝進出となるが、“ホーム”で行われる決勝へ弾みをつけるために、果敢に得点を狙いに行く。後半29分、右サイドから橋本が入れた低いクロスに田代が飛び込むも枠を外れた。

 さらにその1分後の後半30分、左サイドのスローインの流れから愛媛DFの裏に出たボールに田代がいち早く反応し、GK児玉と1対1に。田代が左足で狙いすましたシュートを放ったがわずかに左へ外れ、スタジアムから悲鳴と落胆の声が漏れた。

 劣勢の愛媛はC大阪の出足の早いプレスに苦しみ、なかなかシュートシーンまで持ち込むことができない。それでもC大阪の強力攻撃陣に得点を許さず、最後のワンチャンスに望みをつなぐ。終盤にかけて猛攻をしかけ、後半アディショナルタイム2分のCKの場面ではGK児玉も攻め上がったが、得点を挙げることができず、スコアレスドローに終わった。

 C大阪は、昨年11月29日にヤンマースタジアム長居で行われたJ1第33節鹿島戦で1-4の敗戦を喫し、クラブ史上3度目のJ2降格が決まった。悪夢の日からちょうど1年。さらに1年前と同じ場所でJ1昇格へ王手をかけた。

●2015 J1昇格プレーオフ

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