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本田のCF起用を模索するハリル「彼をFWの中央で使うのもソリューション」

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督がMF本田圭佑(ミラン)の1トップ起用を考えていることを明かした。29日、都内で行われた「KIRINキャンプ」に参加し、中学生30人を直接指導。2日間にわたる特別キャンプを終えた指揮官が報道陣の取材に応じた。

 28日のサンプドリア戦に後半35分から出場し、7試合連続の途中出場となった本田について聞かれた指揮官は「もちろん安心はしていない。昨日も10分ぐらいしか出ていない」と指摘。普段から欧州組の選手には直接電話してコミュニケーションを取っているというが、「彼とは特に電話している。直接話したときは『ACミランでポジションを奪いたい』と話していた」と、本田の意志を明らかにしたうえで、控えに甘んじている現状を打破してほしいとゲキを飛ばした。

「(ミランは)競争が激しい。覚悟してトレーニングしてほしい。あの年齢になると、90分間プレーし続けないと、フィジカルが落ちる。個人で補足トレーニングが必要になる」。来年1、2月には渡欧し、海外組の選手を視察する予定もある。「彼と長友には会いに行っていろんな話をしたい。長友も最近は(インテルで)右サイドバックで出ている」と、イタリアで“個人面談”する意向を示し、日本代表での具体的な起用法にも言及した。

「FWで(使う)ということも考えている。真ん中、中央でだ」と、センターフォワードでの起用を示唆。実際、今月17日にアウェーで行われたW杯アジア2次予選・カンボシア戦(2-0)では後半17分から右ウイングで途中出場した本田が同41分から中央にポジションを移し、同45分にDF藤春廣輝の左クロスからヘディングで追加点を奪う活躍を見せた。

「彼は足元で(受けるので)はなく、(DFラインの)背後に走って、左足でパスを出し、左足でシュートを狙った。16mの中での勝負を見せてくれた。点も取ってくれた。初めてクロスからヘディングで点も取った。彼は背後に走り始めている」

 本田のプレーの変化についてそう語ると、「彼をFWの中央で使うのも一つのソリューション。我々はもっと点が取れる選手を探している」と、チームの得点力アップ、決定力不足解消へ、10年南アフリカW杯でも結果を出した“センターフォワード本田”が一つの解決策になると考えているようだ。

(取材・文 西山紘平)

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