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「いつかA代表に…」ハリルが2日連続で中学生を指導しメッセージ送る

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 日本代表オフィシャルパートナーのキリングループ(キリン株式会社、キリンビール株式会社、キリンビバレッジ株式会社)が主催する「KIRINキャンプ」の2日目が29日、都内で行われ、バヒド・ハリルホジッチ監督ら日本代表のコーチングスタッフが前日28日に続いて中学生30人を直接指導した。

 中学1年生から中学3年生までの男子を対象に参加者を一般公募した「KIRINキャンプ」。約1500人の応募の中から選ばれたフィールド選手26人、GK4人の計30選手が参加し、1泊2日の特別キャンプが実施された。

 キャンプ2日目となったこの日は午前中に約2時間のトレーニング。昼食もハリルホジッチ監督と一緒に取り、午後は30分ハーフの紅白戦を行った。「ゲームでは面白い現象がいっぱい見られた」と指揮官も驚いた紅白戦。選手たちは存分に持ち味をアピールし、2-2の引き分けに終わった。

 その後、ピッチ上で行われた閉会セレモニーではハリルホジッチ監督から「この思い出を人生に生かしてほしい。いい選手をいっぱい発見できた。クオリティーの高い選手が何人かいた。いつかA代表に入ることを夢見てトレーニングを続けてほしい」とメッセージが送られた。

 参加者全員にサプライズもあった。各選手のネームが入った日本代表の新ユニフォームにハリルホジッチ監督が直筆サインを入れ、一人ひとりに手渡しでプレゼント。「背番号はあえて入れていません。それはみなさんが勝ち取ってください」というエールとともに全員と握手し、記念撮影も行われた。

 沖縄から参加したFW金城アンドレ泰樹(FC琉球U-15/山内中2年)は紅白戦で2ゴールを記録。166cmの小柄な体格ながら「フィジカルでは勝てないと思った。テクニックと、ボールをさばくスピードを意識した」と、自分よりも身長の大きなCB相手に臆することなくプレーし、抜群のポジショニングからゴールを奪った。

 それでも「得点だけ。それ以外は全然ダメだった」と反省した金城は3兄弟の三男。長男のMF金城クリストファー達樹はJ3のFC琉球、次男のDF金城ジャスティン俊樹は1860ミュンヘン(ドイツ)のU-19チームでプレーしている。「A代表の監督からいろいろ学んだ。世界一努力して、A代表になって、W杯のピッチに立って優勝したい」と夢を膨らませていた。

(取材・文 西山紘平)

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