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G大阪2度勝ち越しも痛恨退場者…後半AT2発で広島大逆転先勝!!

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[12.2 チャンピオンシップ決勝第1戦 G大阪2-3広島 万博]

 Jリーグチャンピオンシップ決勝の第1戦が2日、万博記念競技場で行われた。連覇を目指す年間3位のガンバ大阪と年間1位のサンフレッチェ広島の対戦は、3-2で広島が先勝に成功した。広島の本拠地エディオンスタジアムで行う第2戦は5日に行われる。
 
 11年ぶりに復活したJリーグチャンピオンシップ。11月28日の準決勝ではG大阪が浦和レッズを延長戦の末に3-1で下し、決勝へと駒を進めた。中3日で迎えたホーム万博記念競技場での第1戦。準決勝からFWパトリックに替えてFW長沢駿を起用。それ以外の変更はなかった。対する広島は年間1位、第2ステージ優勝を決めた11月22日の湘南戦から休養十分。スタメン11人にも変更はなく、ベストメンバーで臨んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初の決定機は広島にやってきた。前半17分にMF清水航平がチームファーストシュートを放った直後、右サイドからMFミキッチがクロスを上げると、FW佐藤寿人の頭にピタリと合う。しかしシュートはわずかに枠左に外れる。これにはクロスを上げたミキッチを筆頭にイレブンも頭を抱える仕草で悔しさを露わにした。

 G大阪はFW宇佐美貴史が積極性を見せた。前半24分にはMF大森晃太郎の落としに走り込んだ宇佐美が右足でゴールを狙うが、GK林卓人に阻まれる。前半終了間際の同44分にはミドルシュートを狙いスタンドを沸かせるが、シュートはわずかに枠右に外れていった。

 0-0で折り返した後半、思わぬ形で均衡が崩れる。15分、DFラインでパスを回していた広島守備陣は、左サイドのDF佐々木翔が横パスを出す。しかしMF森崎和幸がまさかのスルー。DF千葉和彦の手前に走り込んでカットした長沢がスライディングシュートで蹴り込み、先制点を奪った。

 勝ち越したG大阪は後半33分からベンチスタートとなっていたFWパトリックを投入。1点を守るのではなく、第2戦をより優位に戦うため、追加点を目指す。しかし同35分のMF遠藤保仁のFKをフリーのパトリックが頭で合わせるが、枠上に外してしまった。

 そして終盤、試合が大きな動きを見せる。まずは広島が後半35分、右サイド深くにドリブルで入った途中出場のFW浅野拓磨がシュート。左ポストの跳ね返りを拾ったMF柏好文がミドルを狙うと、コースにいたFWドウグラスが方向を変えて同点弾を突き刺した。

 それでもG大阪の勝負強さが光る。失点直後の後半36分、FKのこぼれ球がゴール前の混戦でこぼれると、外にいたMF今野泰幸が右足ボレーで蹴り込む。するとボールはゴール右隅へ。GKも一歩も動けないコースに2試合連続弾が収まった。

 勝ち越したG大阪だが、後半41分、オ・ジェソクが清水を押し倒してしまい、レッドカードで退場。宇佐美を下げてDF米倉恒貴を投入して対応した。しかし後半アディショナルタイム、広島は右サイドからのFKを獲得すると、佐々木がヘディングで押し込み同点。さらに同アディショナルタイム6分に柏が逆転弾を蹴り込み、広島が劇的大逆転勝利を飾った。

(取材・文 児玉幸洋)
●2015 Jリーグチャンピオンシップ

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