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今季リーグ戦無得点の広島DF佐々木が千金ヘッド「強く叩けた」

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[12.2 チャンピオンシップ決勝第1戦 G大阪2-3広島 万博]

 今季リーグ戦ノーゴールのセンターバックが、大一番で豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。1-2で迎えた後半アディショナルタイム1分、右サイドのFKからMF青山敏弘のクロスに合わせたのがDF佐々木翔だ。打点の高いヘディングでゴールネットを揺らし、土壇場で2-2の同点に追いついた。

「本当にいいボールが上がってきて、思い切り合わせるだけだった。取りたかった点だったので、良かった。強く叩けた」

 後半15分、自陣でのビルドアップで佐々木がバックパスしたボールをMF森崎和幸とDF千葉和彦がまさかの“お見合い”。G大阪FW長沢駿に先制点を決められた。1-1の同点に追いついた直後の後半36分には佐々木のファウルから再び勝ち越しゴールを許した。「連係ミスもあったし、僕が与えたFKから失点した」。プレーで取り返したい一心だった。

 今季、甲府から完全移籍で加入した佐々木はナビスコ杯で1ゴールを記録しているが、リーグ戦は22試合に出場して無得点だった。「だいぶ久しぶり。今年はなかなか取れなかったので」。4月22日のナビスコ杯・松本戦(4-2)以来、約7か月ぶりの感触が大逆転劇を呼び込んだ。

 試合終了間際の後半アディショナルタイム6分にMF柏好文の劇的ゴールで3-2の逆転勝ち。12、13年には甲府で一緒にプレーしたチームメイトの決勝点に「日頃から良くしてもらっている先輩が点を取ると、喜びも大きいというか、また気持ちも入る」と笑顔を見せた佐々木は「次につながるのは間違いないけど、この1勝で(優勝が)決まったわけじゃない」と、5日の第2戦に向け、表情を引き締め直していた。

(取材・文 西山紘平)

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