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CS決勝2試合で1G2A…広島MF柏「みんなは喜び慣れしてるけど…」

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[12.5 チャンピオンシップ決勝第2戦 広島1-1G大阪 Eスタ]

 スーパーサブとしての役割をまっとうした。0-1の後半20分に投入されたサンフレッチェ広島のMF柏好文は果敢に仕掛け続けた。迎えた後半31分、MFドウグラスのパスを右サイドで受けると、マークが甘いのを見逃さなかった。

「それまでの仕掛けがジャブになって、相手も『仕掛けてくる』と思って、距離を置いてきた。あれだけ距離が空いていたので、良いクロスを上げられてよかった」

 素早く右足でゴール前にピンポイントクロス。FW浅野拓磨が打点の高いヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。優勝を決定づける同点ゴール。値千金のアシストとなったクロスについて「感覚で上げた」と照れ笑いを浮かべた柏は「高さを生かすような速いボールを供給できた。(浅野)拓磨の速さだけでなく、バネも出た場面だった」と、ゴールの浅野を称えた。

 2日の第1戦(3-2)では後半アディショナルタイム6分の劇的ゴールを含む1ゴール1アシストの活躍で大的逆転勝利に貢献。9月に左膝内側側副靭帯を損傷し、シーズン終盤に戦線離脱した影響で途中出場が続いているが、「この大舞台でしっかり結果を残せて良かった」と、勝負強さを発揮した。

 昨季、甲府から完全移籍で加入し、移籍2年目で待望の初タイトル。多くのチームメイトが最近4シーズンで3度目のリーグ制覇ということもあり、「みんなは喜び慣れしているというか、貫禄ある喜び方だったけど、僕とか(今季加入した佐々木)翔はただただ喜ぶだけだった」と、ジョークをまじえて初めて味わう優勝の喜びをかみ締めていた。

(取材・文 西山紘平)

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