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痛すぎる代償…負傷で交代枠を使い切った森保監督「おそらく次は3人とも出られない」

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[12.10 クラブW杯1回戦 広島2-0オークランド 横浜]

 手放しで喜ぶことはできなかった。3年ぶりのクラブW杯初戦を2-0の完封勝利で飾ったサンフレッチェ広島だが、森保一監督は試合後の記者会見で「いい時間に先制点を挙げることはできたが、ケガで3人の交代枠を使わないといけない事態になった」と振り返り、ケガのため途中交代したMF野津田岳人、MF柴崎晃誠、MF清水航平について「おそらく次の試合は3人とも出られない」と、13日の準々決勝・マゼンベ戦の欠場を示唆した。

 前半9分に先制しながら、直後の11分、先制点を演出した野津田が右膝を負傷。タッチラインの外で治療を受け、一度はプレーに戻ったが、すぐにピッチに座り込み、同14分、柴崎との交代を余儀なくされた。ところが、今度はその柴崎が後半4分に左膝を負傷。同8分、MFドウグラスと交代すると、清水も右足首を痛め、後半20分に交代した。

 ケガで交代枠をすべて使い切るまさかのアクシデント。それでも後半25分、DF塩谷司の追加点で2-0とリードを広げ、森保監督も「落ち着いて相手に得点を与えず、追加点を取って勝ち切る。シーズン中からやってきた試合展開ができた」と、粘り強く戦った選手を称えたが、勝利の代償は大きかった。

「2人は膝のケガ、1人は足首のケガ。詳細は分かっていないが、歩いている姿を見たとき、次の試合は難しいだろうなと思った」。検査はこれからだが、指揮官の所見は厳しいものだった。特に柴崎は左膝をサポーターでガッチリと固定。報道陣の取材に応じることもできず、足を引きずりながらミックスゾーンを通る姿はあまりにも痛々しかった。

(取材・文 西山紘平)

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