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飛び級トップ昇格のG大阪ユースMF堂安、「悔しさだけが残る」V逸

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[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 G大阪の最年少Jリーグ出場記録(16歳11か月18日)を持ち、来季からの“飛び級”でのトップ昇格も発表されているガンバ大阪ユース(大阪)のMF堂安律(2年)。今月7日から行われたU-18日本代表候補合宿をケガのため辞退し、高円宮チャンピオンシップへの出場も危ぶまれていたが、右の攻撃的MFとして先発に名を連ねた。

 プレミアリーグWESTで優勝を決めた第17節・ヴィッセル神戸U-18(兵庫)戦では1ゴール、最終節のセレッソ大阪U-18(大阪)戦ではハットトリック、2戦4発と好調のまま“日本一決定戦”に乗り込んできた。しかし、試合中に右足首に違和感を覚え、後半途中にはテーピングで固定する処置を施した。それでも満足のいくプレーができず、1点を追う後半43分にシュート0本のままピットを後にした。「神戸とC大阪とやったときは結果を出せたし、今日もできればと……」とチームを日本一に導けなかったことに、無念の表情を浮かべた。「優勝したかったし、自分は(ユースを)“卒業”なので、悔しさだけが残りました」。ユース年代最後の試合は、準優勝で幕を閉じた。

 来シーズン、いち早くユースを“卒業”する17歳は、「出ないと意味ないと思う」とトップチームですぐさま出番を増やすことを視野に入れている。そこには「チームの中心にならないと、自分の夢は叶えられない」という想いがあるからだ。

「海外で活躍して、若いうちからA代表に呼ばれる」ことを夢だと明かした堂安は、自身と同じく飛び級でトップ昇格を果たしたFW宇佐美貴史を指標にしているという。「一緒にプレーしていてすごいなと思いますし、自分はもっと努力しなければいけない」。そう断言すると、改めて「結果を出すこと」を目標に据えた。  

(取材・文 奥山典幸)
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