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日本行きに迷い? マガト氏、鳥栖監督就任の条件は「競争力」

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 超がつくほどのハードなトレーニングが、日本で見られるのだろうか――。フェリックス・マガト氏がサガン鳥栖監督就任するという報道は、日本とドイツで話題になっている。マガト氏が仕事を引き受けることを決心するためには、鳥栖側がさらに野心を示さなければいけないようだ。

 J1鳥栖は、マガト氏の招へいに動いている。ドイツでは両者が合意に達したという報道も出たが、これはマガト氏自身が否定していた。

 日本に3日間滞在して、施設見学や責任者たちとの交渉をしたと明かしていたマガト氏は、ドイツ『キッカー』の取材に応じ、「まだ話し合わなければならない点が残っている」とコメント。まだ決心していない様子をのぞかせた。

「シーズンを11位で終えたサガン鳥栖を9位にするために日本へ行こうとは思わない」と語るマガト氏は、「競争力のあるチーム」を求めている。主力を残してさらにチームを強化することを希望し、「競争できる可能性を残すこと。最高のケースは優勝を争うこと」と、最低でも上位に食い込めるチームづくりを要求しているようだ。

 練習施設などの印象は悪くなかった。マガト氏は「練習施設やユースはOKだった」としている。「だが、ブンデスリーガの環境を比較対象とすべき」と続け、「敬意を忘れずに言うと、ダルムシュタットと比較できるレベル」という評価。サガン鳥栖のクラブとしての規模を、現ブンデスリーガ1部の最小レベルとした。

 『キッカー』はこの記事に、「マガトのサガン鳥栖に対する疑問」というタイトルをつけた。同メディアはサガン鳥栖が天皇杯で優勝してACL出場権を手にすれば、交渉を続けるきっかけになるかもしれないとしている。

 一時は年俸250万ユーロの1年契約が報じられていたが、マガト氏とサガン鳥栖には、まだ距離があるようだ。

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