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日韓W杯で“3R”率いたスコラーリ、バルサの“MSN”と「どちらが上かは…」

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 広州恒大(中国)のルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、17日のクラブW杯準決勝で対戦するバルセロナ(スペイン)の強力な攻撃陣を警戒した。

「ネイマールは世界のトップ3に入る選手で、世界No.1の座を争う選手になるだろう。試合に出られないとなれば、どんなチームでも困難だと思う」。左内転筋を痛め、準決勝は欠場する見通しのFWネイマールについてそう語る一方、「ただ、バルセロナは若干違う。25人、26人ほどの選手がほとんどネイマールのようなレベルのプレーができる。我々にとってネイマールのような選手がいなければ大きなハンデだが、バルセロナにとってはそうでもない」と、影響は限定的との見方を示した。

「メッシだけでなく、ラキティッチ、スアレス、イニエスタ……、かなりの選手がいる。メッシだけでなく、全員に気を付けないといけない」

 FWリオネル・メッシ、FWルイス・スアレス、ネイマールの3人は、名前の頭文字を取って“MSNトリオ”とも呼ばれている。ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイという南米3か国のエースが並ぶ脅威なアタッカー陣は、かつてスコラーリ監督が率いたブラジル代表にも共通する部分がある。

 スコラーリ監督の下、02年の日韓W杯を制したブラジル代表ではFWリバウド、FWロナウド、FWロナウジーニョの“3R”が世界を魅了。横浜の地で世界の頂点に立った。“3R”と“MSN”。10年以上も昔のトリオとの比較を求められた指揮官は「比較はできると思うが、特徴は違う。クオリティーの面でどちらが上かは言えない。今のバルセロナの“MSN”。W杯の“3R”。ロナウド、ロナウジーニョ、リバウド……。6人とも例外的な選手だ」と話すにとどめた。

(取材・文 西山紘平)

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