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24歳が得た自信、広島MF茶島「もっといい選手になれる」

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[12.16 クラブW杯準決勝 リバープレート 1-0 広島 長居]

 今季のJ1リーグの出場はわずかに3試合。先発出場に限れば1試合のみだった。しかし、MF柴崎晃誠とMF野津田岳人の負傷により、サンフレッチェ広島MF茶島雄介は13日に行われたクラブW杯準々決勝マゼンベ戦で先発出場の機会を得る。同試合で2得点に絡む活躍を見せた24歳は、準決勝リバープレート戦でも先発の座をつかみ、存分に存在感を見せ付けた。

 シャドーの一角に入る茶島だが、時には最終ラインまで戻って献身的に守備をこなす。166センチの小兵ながらも球際で激しく競り合い、相手から自由を奪い取った。そして攻撃に移れば、「行けると思って行きました」とリズミカルなドリブルで相手守備網を切り裂く。

 前半33分には左サイドから切れ込んで強烈なシュートを枠内に飛ばしたものの、GKマルセロ・バルベロに阻まれ、さらに後半5分には一気の加速で相手DFを置き去りにしたが、ラストパスが味方に合わずに好機を創出し切れなかった。「ゴールを決め切る力や最後のパスを通す精度が足りなかった」と反省を口にしながらも、「でも、それができればもっといい選手になれると思う」と前を向く。

 リーグ戦での出場機会こそ限られたが、大舞台で2試合連続の先発出場。マゼンベ戦ではきっちりと結果を残し、リーベル戦でも持ち味を発揮した。だからこそ、「スタジアムの雰囲気を含めて、すごい良い経験になったと思います。こういう舞台に出ることができ、自分のプレーがある程度できるということは分かりましたし、それを感じられたことは良かったです」と胸を張って答えた。

 クラブW杯の3位決定戦、そして天皇杯と今シーズンの試合は残されている。そこで再び存在感を示すだけでなく、大舞台で課題に感じたと語る「球際の激しさや一人で打開していく部分」を成長させ、プロ3年目を迎える来季はさらなる飛躍を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)

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