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盛岡監督就任の神川氏 「国体優勝が第一の目標」…補強ポイントは?

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 全日本大学選手権(インカレ)の準決勝が16日に行われた。明治大(関東2)は関西学院大(総理杯/関西2)に4-2で敗戦。決勝を前に姿を消した。今季は明治大総監督を務めており、来季のグルージャ盛岡監督就任が決まっている神川明彦氏(49)は、約20年に渡る明治大での指導者生活を終えることとなった。ここから新たなチャレンジが始まるのだ。

 神川氏は鎌倉高から明治大へ進学。卒業後は明治大の職員として働きながら、1994年から2003年にかけては同大のコーチを務め、2004年からは監督に就任した。2012年にはJFA公認S級ライセンスも取得。2003年にはコーチとして、2015年には監督としてユニバーシアード日本代表にも携わっている。明治大では天皇杯でJクラブを撃破するなど結果を残し、日本代表DF長友佑都(インテル)などを輩出してきた。そしてついに、Jリーグへ舞台を変え、新たな挑戦をスタートさせる。

 神川氏は「ユニバーシアードを終えたら、Jリーグにチャレンジしようと決めていた。自分としては思っていた通りに物事が進んでいて感謝しています」と口を開いた。

 盛岡の印象については、「生真面目なチーム。僕のそういうマインドとかサッカーのスタイルとかに非常にマッチしたチームだなと」と話す。明治大では規律を重んじ、選手には献身性を要求。チームのために働ける選手であれと、常々指導してきた。そのような指導論が盛岡にマッチすると感じているようだ。

 盛岡は11月27日に15選手の契約満了を発表。2012年より指揮していた鳴尾直軌監督の退任に加え、登録32名の半数に迫る選手の退団は話題となった。神川体制に伴い、チーム内では多くの変化が起きる。就任1年目へ不安があるのかと思いきや、「それを言い出したらきりがない。監督であるという事実が自分を勇気付けてくれるので」と微笑み、「とにかくクラブの皆さんや地域の皆さんと力を合わせて、何としてでも一つでも上の目標を達成できるようにやるだけ」と意気込んだ。

 離れる選手が多くいる一方で、補強も進んでいる。15日にはY.S.C.C.横浜からFW梅内和磨が完全移籍で加入。“神川チルドレン”ともいえる明治大出身者を獲得した。神川氏は梅内について、「怪我がない。それとY.S.C.C.横浜で2年目の彼のプレーぶりや献身性というのは見ていたので。成長した姿だったら、ぜひ欲しいと。点を取っているので、やはり点が取れる選手が欲しい」と評価を語る。「去年のグルージャは得点力で泣いている。そこで点が取れる選手をということで」。成長した“愛弟子”の獲得となったようだ。

 また、補強ポイントについて言及した指揮官は「全部ですけど、サイドですね。両SBや両SHというところは強化したかったポイント。今は着々と強化しているので。DF安楽健太(MIOびわこ滋賀→盛岡)を取ったり、梅内和磨を取ったのもサイドというところ」と説明した。なお、補強については監督の“独断”というわけではなく、クラブや強化部長と話し合って進められているようだ。今後はさらなる明治大出身選手の獲得に期待も寄せられるが「可能性はあります。まだ今は誰とは言えないですが」と言うに留めた。

 Jリーグを率いる1年目。目標については「来年は国体があるので。国体で優勝するというのは第一の目標」ときっぱり。2016年の国体は『希望郷いわて国体』として、盛岡のホームである岩手県盛岡市を含めた県内で行われる。まずは地域の人々の目の前で戴冠を目指す。

 J3での目標については「J3で何位かと言うのはクラブサイドとは話していないんですが。16チームでスタートすることは決まったので、私の中ではAクラスは取りたい。ただクラブとしてのオフィシャルな順位目標ではないので、始まる前にしっかり設定したいと思います」と話した。

 長らく率いてきた明治大での指導者生活にピリオドを打ち、新たなステージへまい進する。神川氏の明治大“ラストゲーム”は準決勝敗退という悔しいものになったが、「気持ちはすぐに切り替えて。盛岡に向かってやっていきます」と力強く先を見据えた。多くの有望選手を輩出し、天皇杯では“ジャイアントキリング”でサッカーファンを沸かせた神川氏。Jリーグの新人監督としての手腕に注目が集まる。

(取材・文 片岡涼)


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