beacon

走ったクラブが勝つの?データをもとに今季J1の勝敗関係を解説

このエントリーをはてなブックマークに追加

 Jリーグが18日、今季より採用しているトラッキングデータの集計結果を発表した。その中で、勝敗との関係など興味深いデータが公表されている。

 まずチーム別の主要スタッツを見てみると、最も走行距離が長かったのは湘南ベルマーレで、通算3939.826km。次いで松本山雅FCの3900.643km、横浜F・マリノスの3874.448kmと続いた。最も短かったのは名古屋グランパスで3644.972kmだった。年間1位のサンフレッチェ広島は14位の3780.614kmだった。

 スプリント回数(時速24km以上の走り)でも湘南が、5920回でトップ。2位も松本で5741回、3位には5634回で清水エスパルスが入った。こちらも年間1位の広島は4424回と17位だった。

 ただアクチュアル・プレーイング・タイム(実際にプレーしている時間)との関係をみてみると、広島が60分28秒でダントツトップに立ち、走行距離や、スプリント回数との相関関係はないようだ。

▽アクチュアル・プレーイング・タイムのランキング
チーム名 時間 (走行距離(km)/スプリント回数※丸数字は順位)
広島 60:28 (3780.614 ⑭/4424 ⑰)
川崎F 58:55 (3744.445 ⑯/4827 ⑬)
横浜FM 57:30 (3874.448 ③/4693 ⑮)
甲府 57:10 (3764.350 ⑮/4417 ⑱)
柏 56:59 (3805.373 ⑧/4547 ⑯)
G大阪 56:33 (3800.305 ⑩/5508 ⑥)
浦和 55:51 (3784.739 ⑬/5435 ⑧)
神戸 55:18 (3689.524 ⑰/5149 ⑪)
鹿島 53:35 (3798.886 ⑪/5305 ⑨)
名古屋 53:35 (3644.972 ⑱/5596 ⑤)
湘南 53:11 (3939.826 ①/5920 ①)
清水 52:48 (3813.601 ⑦/5634 ③)
仙台 52:41 (3855.696 ⑤/5186 ⑩)
FC東京 52:31 (3802.677 ⑨/5054 ⑫)
新潟 51:51 (3849.693 ⑥/5602 ④)
鳥栖 51:46 (3861.261 ④/4795 ⑭)
松本 50:11 (3900.643 ②/5741 ②)
山形 50:02 (3792.706 ⑫/5466 ⑦)

 また、トラッキングデータと勝敗の関係の比較も公表。J1全276試合のうち、走行距離が多いチームの勝利が119、少ないほうのチームの勝利が112とほぼ互角。引き分けは75。ステージ別では、第1ステージは走行距離が少ない方が60勝と、多い方の54勝を上回るデータが出ている。

 また、スプリント回数でも通算では多い方のチームが117勝、少ない方が112勝、引き分けが73と、こちらも互角と差が出ない結果が出ている。

 ただ、ブンデスリーガでは走行距離が多い方が42.3%の勝率と、少ない方の30.8%を大きく上回っており、スプリント回数でも多い方が40.8%と、少ない方の32.1%を上回っているのだという。

 
 そして個人では、通算走行距離のトップが松本の33歳DF田中隼磨で389.975km。2位には広島のMF青山敏弘、3位には松本のMF岩上祐三が入った。そしてトップ10には10位にガンバ大阪の35歳MF遠藤保仁が入る健闘を見せている。

▽個人走行距離ランキング
1 田中隼磨(松本) 389.975km
2 青山敏弘(広島 386.772km
3 岩上祐三(松本) 386.721km
4 下平匠(横浜FM) 384.728km
5 高山薫(湘南) 382.690km
6 菊池大介(湘南) 380.259km
7 クリスティアーノ(柏) 371.136km
8 喜山康平(松本) 368.762km
9 矢田旭(名古屋) 368.556km
10 遠藤保仁(G大阪) 367.983km

 スプリント回数では、名古屋の韋駄天FW永井謙佑が894回で1位を獲得。2位は881回の湘南FW高山薫、3位は走行距離トップの田中隼磨がランクインした。

▽個人スプリントランキング
1 永井謙佑(名古屋) 894回
2 高山薫(湘南) 881回
3 田中隼磨(松本) 880回
4 キム・ボムヨン(山形) 804回
5 山本康裕(新潟) 780回
6 クリスティアーノ(柏) 733回
7 藤春廣輝(G大阪) 722回
8 エウシーニョ(川崎F) 711回
9 ディエゴ(山形) 675回
10 パトリック(G大阪) 664回

TOP