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「チームの総合力が一つ上がった」、寿人が感じたクラブW杯一番の収穫とは…

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[12.20 クラブW杯3位決定戦 広島 2-1 広州恒大 横浜]

 開催国代表、そしてJリーグ王者としてクラブW杯に臨んだサンフレッチェ広島。16日に行われた準決勝リバープレート戦では0-1と惜しくも敗れたものの、この日行われた広州恒大との3位決定戦で2-1の逆転勝利を収めて大会3位となった。

 1トップの位置に入って先発出場したFW佐藤寿人は、幾度となく広州恒大ゴールを脅かした。前半13分に右サイドのMFミキッチから送られたクロスをヘディングで合わせると、同23分には「入ったかなと思った」という完璧なタイミングでダイビングヘッドを放ったが、GKリー・シュアイの好セーブに阻まれてしまう。

 前半25分にも左サイドのMF清水航平のパスから左足シュートを放つも、ボールはわずかにゴール左へと外れ、佐藤自身は無得点のまま後半13分にピッチを後にした。その後チームはFWドウグラスの2得点で2-1の逆転勝利を収めた。33歳のストライカーは、「ゴールを取れなかったのは非常に悔しいですが、自分らしさは出せたと思う」と語ると、「チームとして難しい試合でしっかり勝てた。最後に勝って、この大会を締めくくれたのは大きいです」満足気に振り返った。

 この試合では佐藤を1トップに置き、シャドーはFW浅野拓磨とMF茶島雄介が務めた。「初めての組み合わせ」だったが、ここに広島の強みがある。「誰が出ても、誰と組んでもやれるというのは、すごく大きな自信になりましたし、今大会の一番の収穫は全員の力で戦えると再認識できたこと。チームの総合力が大会を通して一つ上がったと思います」と誇らしげに語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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