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“世界3位”にも満足しない青山「今日の広州が力を出したかと言えば…」

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[12.20 クラブW杯3位決定戦 広島2-1広州恒大 横浜]

 “世界3位”にも満足はしなかった。悔やまれるのは、やはり準決勝だった。サンフレッチェ広島のMF青山敏弘は「勝つことが自分たちの力を示すことになる。そういう意味では素晴らしい試合だったと思う」と、広州恒大(中国)に逆転勝利をおさめた結果を評価しながらも、大会全体を振り返ると、悔しさが蘇った。

「シーズンを通して考えれば良いシーズンかもしれないけど、この大会に関しては準決勝で負けてしまって、やっぱり悔しいし、それをなしにして語ることはできない」

 南米王者のリバープレート(アルゼンチン)に0-1で惜敗した4日前の“傷”はまだ癒えていなかった。「ここで満足したら、ここで成長は止まる。来年もう一度この舞台にチャレンジしようと思うなら、そこを反省して、もう一つ強くなって臨まないといけない」。厳しい表情で語るキャプテンは、3位決定戦を戦った相手に対してもハッキリと言った。

「今日の広州が本当の力を出したかと言えば、そうではないと思う」。この日のアジア王者はコンディション、モチベーションの面で“本気”ではなかったのではないか。そう冷静に分析する青山は「逆に自分たちは安定した力を出せるチーム。途中から出てくる選手が結果を出してくれる、ゴールに絡んでくれる。彼らをどう生かすか、みんなで意思統一ができているし、そこは自分たちの強みだと思う」と、チームとして上回った勝利に胸を張った。

(取材・文 西山紘平)

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