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バルサに脱帽のリーベル監督「敗北感に打ちのめされている」

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[12.20 クラブW杯決勝 リバープレート0-3バルセロナ 横浜]

 アルゼンチン勢のクラブW杯初優勝はまたもお預けとなった。初出場のリバープレート(アルゼンチン)は決勝でバルセロナ(スペイン)に0-3の完敗。試合後、記者会見に臨んだマルセロ・ガジャルド監督は「今は本当に残念な気持ちだ。敗北感に打ちのめされている」と声を落とし、「バルセロナを祝福したい。とても強力なライバルだった」と脱帽した。

「35分間はゲームプランを実行することができた。つまりメッシのゴールまでだ。そこから自分たちのバランスが崩れた」。前半36分、FWリオネル・メッシに先制点を許し、1点ビハインドで前半を折り返すと、後半開始から2選手を交代。「前半よりもラインを上げてプレーしようと思った」が、後半4分にスルーパスを最終ラインの背後に通され、FWルイス・スアレスに追加点を決められた。

「バルサに対してスペースを与えてしまい、2点目のゴールを入れられてしまった。それはかなりこたえた。その後はカウンターを狙いたかったが、なかなかうまくいかなかった」

 1万人を超えるとみられる熱烈なリーベルサポがゴール裏のスタンドを占拠し、試合前から試合終了まで熱い声援を送り続けた。

「本当に素晴らしいファンだった。ガッカリさせたことを申し訳なく思う。希望を持って、この大会に臨んだと思うし、チームに対する期待感もあったと思う。腹を立てた人もいるかもしれないし、傷ついたファンもいるかもしれない」

 無念の表情で謝罪の弁を述べた指揮官は「バルセロナのようなチームと対戦するときには、こういうことも起きるという覚悟をすることも必要だ」と弁明。「申し上げたいのは、ポジティブなことがこの半年の間にあったと思う。さまざまな目標を達成してきた。この大会はデザートのイチゴのようなもので、参加できることが重要だった。シーズンの中で自分たちのピークのタイミングではなかったが、自分たちは最善を尽くしたし、誇りに思っている」と強調した。

(取材・文 西山紘平)

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