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[皇后杯]川澄が決勝戦有終ゴールのサポートを約束「澤さんなら」

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 INAC神戸レオネッサのチームメートも、MF澤穂希の有終の美を飾ろうと、一丸になっている。MF川澄奈穂美は「変に意識してはいけないですけど、みんなが大好きな澤さんですし、日本のサッカー界、世界のサッカー界を引っ張ってくれた澤さんを最高の形で送り出したい。どんな時でも仲間を大切に思って、引っ張ってくれた選手なので、最後に一緒に喜べるように頑張りたい」と力を込めた。

 澤がチームの団結を生んでいるのは間違いないが、攻撃面をけん引しているのは川澄だ。前半40分の先制点の場面ではCKを蹴って演出すると、後半16分にはDF近賀ゆかりにスルーパスを通して追加点の起点になった。「近賀さんとのコンビを大切にしている。得点の場面だけでなく、それ以外にも裏に何本も出てくれた。そこのストロングポイントは出していきたい」と手ごたえも十分の様子だ。

 27日の決勝戦に駒を進めたが、どうしても澤穂希の引退試合ということに注目が集まってしまう。そして周囲は澤自身がゴールを奪って、優勝するという最高のシナリオを期待している。澤自身もゴールを欲していると伝え聞いた川澄は「そういう思いでやるのは見てるこっちからもわかる」と笑みをこぼす。「絶対に澤さんならここというところで、いいところに走り込んでくれる。90分の中でそういう瞬間を待ちながら、戦っていきたい」とサポートを約束した。

(取材・文 児玉幸洋)

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