beacon

[皇后杯]連覇逃し澤との対戦ならずで岩清水号泣「最後まで戦いたかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[12.23 皇后杯準決勝 日テレ1-1(PK2-3)新潟 等々力]

 試合後、ミックスゾーン(取材エリア)に姿を現した日テレ・ベレーザのDF岩清水梓は、あふれる涙をこらえることは出来なかった。

 準決勝第1試合でINAC神戸レオネッサが勝ち上がったことを見届けてからの試合だった。チームの誰もが分かっていた。今季限りで現役を引退するMF澤穂希の原点とも言うべき古巣クラブとしては、最後の花道を飾るべく、決勝の舞台で相対するべきだと。

 ただ、試合に入ると、そんな気合とは裏腹に、前半11分に先制点を献上。同34分に同点ゴールを奪い、後半は攻め込む場面も作ったが、結局、延長戦、PK戦の末に敗れてしまった。

「PKまで行っちゃったら自分たちのせいだと思う。決定的なシーンもあったようでない。それを作り出せるかどうかも自分たちの力だったと思う。自分たちももっとゴールに迫るシーンを作らないといけなかった」

 流れる涙を手で押さえながら答えた岩清水。決勝ではやはりINACとやりたかったかとの問いには、「最後まで戦いたかったですし、望まれていたカードだったと思うので悔しい」と、素直な気持ちを吐露した。

 W杯も戦った岩清水の2015年シーズンが終了した。「サッカーのいいシーンと悪いシーンを今年は見させてもらった」と頭をかきながら振り返った今季。最後は「また来年の糧にしたい」と話し、自らを奮い立たせていた。

(取材・文 児玉幸洋)

TOP