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大分から移籍決断のDF若狭、千葉から受けた評価

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 ジェフユナイテッド千葉は21日、大分トリニータに所属するDF若狭大志を完全移籍で獲得したと発表した。東洋大出身で大分でキャリアをスタートさせたDFはJ1昇格、J2降格、そしてJ3降格を経験したクラブを離れ、自身初の移籍を決断した。

 J2・J3入れ替え戦で敗れ、クラブ初のJ3降格が決まってから1週間と経たずに千葉から獲得オファーがあったという。千葉に在籍中の選手の去就が決まるよりも先に、まず若狭へ声がかかった。

 複数クラブから打診がありながらも、千葉行きを決断した理由については「シーズン終了後にすぐに誘っていただいて、熱心に声をかけてもらった。かけてもらったのはシンプルな言葉でしたけど、評価してくれているなとすごく感じて、それが一番伝わってきたので」と言う。

 千葉からはユーティリティー性を高く評価され、「SBでもCBでもどこでも準備していてくれ」と伝えられた。「個人としてはCBがやりたいし、元々CBの選手なのでそこに自信を持っているんですけど」と口を開いたDFだが、「大分の4年間でSBでも試合に出ることができて、SBも出来ると周りに評価してもらった。それを自信に臨機応変に対応していきたい」と強く意気込む。

「各ポジションにおいて、自分の中でイメージしている部分があって。CBではラインコントロールやカバーリングであったりという部分は自分の中で得意としているので見て欲しい。SBになったら、得点も狙っていきたいなとは思っています」

 今季ともにJ2を戦った千葉へ対するイメージは「強い」と一言。「試合をしているときにはやっぱり勝負強いというか、上手いなというイメージがありましたね」と話す。新たにホームとなる『フクアリ』には好印象を抱いているようで「すごくいい雰囲気ですよね」と微笑んだ。「お客さんもすごく入っていて、ジェフのサポーターは熱いなという風に感じるし、本当に楽しみ」。

 自身初の移籍。新たな環境に飛び込む胸中には不安も過ぎる。「不安な点は正直言うと多いです。練習メニューとかもそうですし、日々の生活リズムも変わるのかなとか……」と話すとおりだ。それでも「自分はやるしかないので、頑張るだけですね」と言い切った。

 今冬の移籍市場で千葉は攻守ともに多くの選手が入れ替わるが、若狭は「その方が俺としては入りやすい」とキッパリ。横一線のスタートとなることを前向きに受け止める。「中堅とは思わずにピッチへ立ったらリーダーシップをもって、しっかりとやっていきたい」。ユーティリティー性を武器に、千葉に欠かせない選手の一人となるつもりだ。

(取材・文 片岡涼)

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