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[全日本ユース選手権]延長死闘“大阪ダービー”はC大阪U-15に軍配!後半AT同点弾のG大阪JY抑えて初の日本一!!

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[12.28 全日本ユース選手権決勝 C大阪U-15 3-2(延長) G大阪JY 味フィ西]

 高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の決勝が28日、味の素フィールド西が丘で行われた。セレッソ大阪U-15ガンバ大阪ジュニアユースによる「大阪ダービー」となった決勝戦は、延長戦の末にC大阪U-15が3-2で制し、大会初優勝を飾った。

 準決勝から中1日で迎えた決戦。決勝戦の組み合わせは出場8回目にして初の決勝進出となったC大阪U-15と、出場15度目で3年ぶり4度目の優勝を目指すG大阪JYの対戦。史上初の「大阪ダービー」に両チームのイレブンはもちろん、両サポーター席も試合前から盛り上がりを見せた。

 ファーストシュートは前半2分のG大阪MF茨木諒佑だったが、徐々にペースを掴んでいったのはC大阪だった。同16分にDF山口和樹の左クロスをMF根本洸希が頭で合わせたシュートはGK谷晃生に阻まれたが、同18分、高い位置のプレスで奪ったボールで抜け出したMF鈴木冬一の左足シュートが決まり、C大阪が先制に成功した。

 得点後もC大阪のペースは変わらない。G大阪が主将GK谷を中心に何とかC大阪のシュートを防ぐが、前半終了間際の前半39分、左CKの押し込みをG大阪DF天野寛人がライン上でクリアするが、こぼれ球をC大阪DF西尾隆矢がダイレクトボレーで蹴り込み、リードを2点に広げた。

 2点ビハインドのG大阪は後半開始と同時に茨木を下げてFW久保勇大を投入。リズムに変化を求める。すると後半開始3分、右サイドを上がったDF岡治秀明のクロスをMF足立翼が流し込み、1点を返した。

 リズムの出たG大阪は一気に同点としたいところ。しかしあと一歩が届かない。後半17分にドリブルで持ち上がったMF食野壮磨が打った左足ミドルは、GK林祥太郎の好セーブに阻まれる。同20分にはMF岩本翔がペナルティーアーク付近からグラウンダーのシュートを放つが、ボールは林の腕の中に収まった。

 試合は終盤まで両チームがゴールを目指す白熱した試合となった。そして終了間際の後半アディショナルタイム、G大阪JYはゴール前で波状攻撃を見せると、MF食野壮磨が右足で枠内に蹴り込み試合が振り出しに。C大阪U-15守備陣が体を投げ出して止めに行ったが、リードを守り抜くことは出来なかった。

 10分ハーフの延長戦にもつれ込んだ決勝戦。G大阪JYは延長前半8分にFW塚元大、延長後半開始早々に岩本がビッグチャンスを迎えるが決めきれない。逆に延長後半2分、C大阪は縦に崩すと最後は途中出場の背番号26、MF奥村仁がゴール左隅に蹴り込み勝ち越し。U-15日本代表招集歴のある選手を6名抱える今季のC大阪U-15。“黄金世代”と名高い世代が今季の中学世代日本一の座に輝いた。

(取材・文 児玉幸洋)

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