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[横山杯]武南は2年前の決勝再戦で韮崎に勝利も、個々の特長発揮など不十分な試合に

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[12.28 横山杯決勝第2グループ第1戦 武南高 1-0 韮崎高 HASAKI SOCCER VILLAGE B面]

 28日、「横山杯 第16回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Division決勝リーグが行われ、決勝第2グループの武南高(埼玉)対韮崎高(山梨)戦は1-0で武南が勝った。

 武南の名将、大山照人監督は「この子の何がいいのがアピールしてくれればいいんだけど……」。12月23日までプリンスリーグ関東参入戦を戦っていたため、武南は新チームが発足したばかり。その中で個々がどういうプレーが特長としているのか、周囲に伝わるような動きがまだできていないことを指揮官は残念がった。一つひとつのプレーに対する集中度もまだまだ。それを発揮するための「心の持ち方」も1ランク上のチームに比べて劣っていることを大山監督は指摘していた。

 13年大会決勝の再戦となった試合は前半6分、韮崎が先にチャンスを迎える。藤島秀太がPKを獲得。だが、FW村松樹のシュートは枠を外れてしまう。逆に武南は15分、MF玉上雅大の落としを受けたFW松井優太がPA手前から右足シュートを決めて先制する。

 武南は玉上やMF磯貝拓夢がドリブルで相手の守りを切り裂き、シュートシーンを増やしたが、ゴール前での精度を欠いて追加点を奪うことができない。後半は立ち上がりから韮崎が攻勢に出て村松のドリブル突破や藤原春樹のクロスがチャンスに繋がった。だが、読みよくインターセプトする伊藤崇人や砂川洸介中心に堅い武南の前に同点ゴールを奪うことができなかった。

 武南は終盤にかけて各務峻右や中村駿太が決定機を作り出すが、決め切ることができない。松井が「自分たちのペースの時間をなかなかつくれなくて、相手に押し込まれる時間が長かった。クリアボールとかセカンドボールとっても取り返されたりしていた」と口にしたように思い通りの展開にはならなかったが、1-0で勝利した。
 
 選手権予選2回戦で武南は延長戦の末に浦和東高に敗戦。早期敗退を喫して悔しい思いをしてきているだけに松井は「負けた悔しさもあるんで、自分たちは3冠全部取るという意気込みでやっています。まだまだ自分たちの正確性だったり甘いので、また冬に向けてしっかり仕上げていきたいです」と目標を掲げる。それを成し遂げるために、個々がよりピッチで特長を発揮し、集中力高いプレーをしてチーム力を引き上げること。鍛錬の期間となっている横山杯で少しでも自信と手応えを得て大会を終える。

(取材・文 吉田太郎)
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