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止まらない浦和FW李、3戦連発に「良い風に乗れている」

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[12.29 天皇杯準決勝 浦和1-0柏(延長) 味スタ]

 絶好調男が値千金の一撃を決めた。スコアレスのまま進んだ試合は延長戦までもつれ込み、延長戦も残り3分。PK戦もチラつく中、浦和レッズFW李忠成がこの試合唯一となるゴールを叩き込んだ。

 李がピッチに送り込まれたのは、前後半90分を0-0で終えて迎えた延長戦からだった。「チャンスがあったけど、決め切れていなかったので、最後のフィニッシュの部分を自分が丁寧に仕事をすれば、点が入るかなと思っていました」。そして、その言葉を体現したのが延長後半12分だった。

 左サイドでボールを受けたMF梅崎司が粘ってクロスを送ると、そのボールに反応した李がヘディングで決めて、チームを1-0の勝利へ、そして9年ぶりの天皇杯決勝へと導いた。「相手にくっつき過ぎたら絶対に点を取れないと思っていたので、良い距離感を持ちながら、自分のスペースを確保することを意識していました。動き過ぎたり、突っ込み過ぎれば取れるものも取れなくなるので、自分なりに評価できるゴールだったと思います」と笑顔を見せた。

 4回戦町田戦、そして準々決勝神戸戦に続く、天皇杯3試合連続ゴールと乗りに乗る点取り屋は、「今は自分に良い風が向いているし、良い風にしっかり乗れていると思うので、決勝でも自分が得点に絡む、得点を取ることを意識しながら臨みたい」と力強く語った。。

(取材・文 折戸岳彦)

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