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“悔しい思いをしてきた”浦和MF梅崎「次の試合で勝たないと意味がない」

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[12.29 天皇杯準決勝 浦和1-0柏(延長) 味スタ]

 天皇杯決勝進出を決めた。頂点まで、あと一歩に迫った。だからこそ、浦和レッズMF梅崎司は並々ならぬタイトル獲得への強い意欲を示した。

 スコアレスのまま進んだ試合は延長戦までもつれ込んだ。しかし、延長後半12分、DF那須大亮のパスを呼び込んだ梅崎が左サイドを突破。一度はクロスをはね返されながらも、自らこぼれ球を拾うとゴール前にボールを送り、FW李忠成の決勝点をアシストした。

「クロスを一度弾かれてワンツーみたいな形になりましたが、相手より早く反応できたところがポイントでした。今日はタッチやキックの感触がすごい良かったので、理想どおりの良いボールを送れたと思います」と得点場面を振り返った。

 1-0の完封勝利を収め、チームは9年ぶりの天皇杯決勝進出を果たした。しかし、梅崎は「この勝利は忘れて、次の試合で勝たないとここまでやってきた意味がない」と早くも視線を決勝戦へと向ける。

 今シーズンはJ1リーグ第1ステージを制しながらも、年間首位を逃し、チャンピンシップでは準決勝でG大阪に屈した。「リーグ戦、チャンピオンシップで悔しい思いをしてきたので、その借りを絶対に返します。チームのため、そして自分のために思い切り、精一杯やるだけです」。タイトル獲得のため、背番号7は全身全霊を賭けて決勝戦に挑むと誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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