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[横山杯]後半4発の八千代が韮崎を下し、36校の頂点決めるファイナルへ進出

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[12.29 横山杯決勝第2グループ第3戦 八千代高4-0韮崎高 ジャーニィー土合グラウンド B面]

「横山杯 第16回全国ユース招待サッカー大会」は29日、1st Division決勝第2グループ第3戦が行われた。八千代高(千葉)は韮崎高(山梨)と対戦し、4-0の勝利をおさめて、習志野高(千葉)とのファイナルゲーム進出を決めた。

 今大会負けなしの八千代はこの試合に勝利すれば他会場の鹿島学園高(茨城)対武南高(埼玉)の結果に関係なく、ファイナルゲームへの進出が決まる。また、勝ち点1差で首位八千代を追う韮崎は他会場での結果次第ではあるが、勝利すればファイナルゲームに進出できる可能性を残していた。

 ボールを高く上げてしまうと押し戻されてしまうほど強い風の中、行われた試合は八千代が主導権を握った。MF須場康太郎がパスだけでなく、ドリブルを織り交ぜながら多彩な攻撃を仕掛け、FW菊池豪が前線で体を張って起点を作る。守備でも落ち着いた対応でDF佐山徹が相手の攻撃を跳ね返し、左SB藤尾佑馬は守備だけでなく、オーバーラップからクロスを供給した。

 韮崎は前半なかなか相手陣内でパスを回すことができず、前線でボールをおさめることができない。それでもDF櫻井颯良が体を投げ出してシュートを止め、右SB北島彩都が高い位置から果敢にプレスをかけ、八千代の攻撃に対応。GK河原田琢人も安定したセービングで得点を与えなかった。

 スコアレスで折り返した後半は立ち上がりから韮崎が攻勢を強めたが、試合を動かしたのは八千代だった。後半4分、PA手前やや右でボールを受けたMF坪沼翔太郎が思い切りよく右足を振り抜く。追い風に乗って威力が増したシュートがゴールネットに突き刺さり、八千代が先制に成功した。

 勢いに乗る八千代は後半16分、中央で攻撃を組み立てていたMF三須啓史が右足ミドルを右サイドネットに決め、2-0。さらに菊池が長い距離をドリブルで駆け上がり、PA右から放った右足シュートは角度はなかったものの、クロスバーの下の部分に当てて左サイドネットに突き刺さり、追加点を挙げた。

 完全に八千代のペースに飲み込まれてしまった韮崎は、相手のゴールに迫るも決定的な場面を作ることができず、0-4で今大会の最終戦を終えた。今村優貴監督は「守備の部分はずっと言ってきたが、最後は崩壊してしまった。これまでのゲームでは粘り強く守備をやってきたが、これを常にできないといけない」と強化ポイントを挙げていた。
(取材・文 清水祐一)
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