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関根&鎌田は落選…手倉森監督が豊川&三竿を選んだ理由

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 無念の落選となった――。浦和レッズでレギュラーを張り、J1リーグ32試合6得点と結果を残し、チームの第1ステージ優勝に貢献したMF関根貴大。そして、高卒ルーキーながらもJ1第2ステージで一時はレギュラーの座をつかみ、21試合3得点の結果を残したサガン鳥栖FW鎌田大地。2人はインパクトを残すシーズンを過ごしながらも、リオ五輪アジア最終予選メンバーに選出されることはなかった。

 18日に発表された最終予選メンバーは21名。4-4-2のシステムに各ポジション2名ずつを選出する中、サイドハーフとCBが1人ずつ足りない状況となっていた。指揮官は18日の会見で「無得点に終わったカタール遠征の際に攻撃の武器、特長のある選手を入れるべきか考えました。CBが1枚少ない状況ですが、その分を前に入れるかどうかをもう少し考えたい」と語り、残り2名の発表は30日に先送りとなった。

 そして、迎えた30日。サイドハーフにMF豊川雄太(鹿島)、ボランチとCBでプレー可能なDF三竿健斗(東京V)を残り2名のメンバーとして発表。そこに、関根と鎌田の名前はなかった。

 手倉森監督は「2列目と前線には特長のある選手がいますが、俊敏性があり、ドリブルができる選手がたくさんいます。コンビネーションの部分で関根や鎌田も持ち味を出せると思いますが、似たような持ち味になるなと思いました」と2人が外れた理由を説明した。

 そして豊川の選出理由について、「石垣島合宿の2、3日目から好調でした。飛び出しや相手をはがせるランニング、クロスに対して突っ込んでいける体を張るプレー、(ゴール前に)入っていくタイミングとヘディングが強いということで豊川を選びました。彼の活動量というのは、長い1か月の戦いの中で必要になってくると感じました」と説明。三竿に関しては「(U-22代表の)ボランチには高さがないので、彼のような高さがある選手に成長してもらいたいという思いがありましたし、バランサーとしての能力と身体能力がある」と選出理由を語り、2人に期待を寄せた。

 五輪最終予選を兼ねるAFC U-23選手権でグループBに入っているU-23日本代表は1月13日に北朝鮮、16日にタイ、19日にサウジアラビアと対戦。グループステージを突破し、上位3チームに与えられるリオデジャネイロ五輪出場権獲得を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

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