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[選手権]G大阪内定の得点王候補が目指すは“大迫超え”…大津FW一美「抜きたいです」

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「初めてなので、楽しみのほうが大きいです」。94回目の全国高校サッカー選手権は、大津高(熊本)にとっては3年ぶり、FW一美和成(3年)にとっては初の舞台となる。

 今夏の総体では優勝候補に挙げられながらも、3回戦で逆転負けを喫して敗退となった大津。「全国の舞台を経験した選手がたくさんいるので、経験値は高いと思います。全国のレベルの高さを知ったからこそ、練習での意識も変わって、選手権に向けてがんばってきました」。総体敗退後、チームは高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ九州で優勝。プレミアリーグ参入戦では、大社(○5-0)と静岡学園(○3-2)を破り、2013年以来となるプレミアリーグへの復帰を決めた。「全国大会になると静岡学園のようなチームがたくさんいると思う。参入戦で静岡学園に勝てたのは自信になりました」。選手権に向けての仕上がりは上々だ。

 得点力が売りの大津は、優勝を果たしたプリンスリーグ九州では、18試合で66得点を記録。得点王は17得点を挙げたチームメイトのFW原岡翼(3年)に譲ったが、一美も14得点を記録し、得点ランキングで2位につけた。昨年5月まではCBを務めていた一美は、1年半あまりでU-18日本代表にも選出されるストライカーへと変貌を遂げると、来春からはチームメイトのDF野田裕喜(3年)とともにガンバ大阪への加入が内定している。「シビアな世界になってくると思いますが、自分の力を精一杯出してレギュラーに向けてやっていきたいです」。日本指折りの強豪チームへの入団でも、物怖じする様子はない。

「個人としての目標は、得点王になることです」。プロ入りが決まっている点取り屋は、ただ得点王になるだけでは飽き足らない。目指すは鹿児島城西時代にFW大迫勇也(ケルン)が記録した1大会での最多得点「10」だ。「抜きたいです!」。今大会の得点王候補は力を込めた。

(取材・文 奥山典幸)

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