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[選手権]全国総体王者・東福岡のU-18代表候補GK脇野「夏のサッカーよりも成長した姿を見せないといけない」

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 目標は1年前に成し遂げることができなかった夏冬連覇、18年ぶりの選手権制覇だ。第94回全国高校サッカー選手権が30日に開幕。駒沢陸上競技場で開催された開会式には今夏の全国高校総体で2連覇を達成し、有力な優勝候補として全国大会に臨む東福岡高(福岡)イレブンも参加した。

 昨年は三鷹高(東京)と開幕戦を戦ったため、開会式の雰囲気を味わうことができなかった。U-18日本代表候補GK脇野敦至(3年)は「(開会式は)凄くいい雰囲気だなと思います」と語り、選手たちは翌日に控えた1回戦(対遠野高)へ向けたモチベーションを高めていた。

 夏の全国王者として再び迎える選手権。脇野は「夏のサッカーよりも成長した姿を見せないといけないと思いますし、日頃積み重ねてきたことが選手権で出てくると思う。自分たちはずっと努力してきたので、それが試合にでも出ればいいと思う」と力を込める。全国総体6試合で26得点を叩きだして圧巻Vを勝ち取った昨年は、選手権をダントツの優勝候補として迎えたが、結果は3回戦で苦敗。夏から進化した部分を見せつけることができなかった。今年のチームは当初「史上最弱」という評価の中でスタートしたが、地道に力を磨いて夏の全国連覇。全国総体では脇野や10番MF中村健人主将(3年)、全国総体得点王のMF藤川虎太朗(2年)ら中心に強さを示したが、その夏からまた謙虚に取り組んでチーム力をスケールアップさせてきた。

 1年前に喫した悔しい敗戦を教訓に成長した姿を選手権でしっかりと披露する。2020年東京五輪世代の代表候補である脇野にとっては代表定着へ向けても重要な大会。「個人的には絶対に優勝したいというのもあるし、ここで活躍しないと代表にまた呼ばれるか、呼ばれないというのもあるので活躍したい」と意気込んだ。

 選手権へ向けた出場校との練習試合では3戦3勝。チームもいい雰囲気で大会に臨むことができる。あとは本番で対戦相手以上の気持ちの強さを発揮し、自分たちのサッカーをやり通すこと。脇野は「気持ちが強い方が絶対に勝つ。あと相手の分析どうこうではなくて、最後は自分たちのサッカーをどれだけできるかというのがポイントになってくると思う。自分たちのサッカーを貫くだけだと思います。この大会を無失点で終わらせて、チームとしては必ず優勝する」。97、98年度に選手権連覇を果たしている“赤い彗星”が遠野との初戦から17年ぶりの選手権制覇、夏冬連覇への挑戦をスタートする。

(取材・文 吉田太郎)
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