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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.75]各務原DF黒木雄太郎(2年)_「僕にしかできないことがある」走り続ける155センチの小兵

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[12.31 全国高校選手権1回戦 各務原高 1-0 佐賀北高 浦和駒場]

 小さいからこそ、できることがある。この日、各務原高(岐阜)のベンチ入りメンバー20人の平均身長は170.5センチ。そして、対戦相手の佐賀北高(佐賀)の平均身長は172.7センチだった。各務原の右SBを任されるDF黒木雄太郎(2年)は、155センチとピッチ上の誰よりも小柄ながらも、右サイドを上下動して奮闘し続けた。

 初の選手権に「最初はメチャクチャ緊張していました」と語った黒木だったが、「攻撃陣がたくさんシュートを打ってくれて流れが来て、少しずつ緊張がほぐれてきました」と徐々に試合の雰囲気に慣れていく。そして、右サイドを駆け上がって攻撃に厚みを加えるだけでなく、守備面でも体格差を感じさせないような激しい寄せでボールを強奪するなど、攻守に貢献した。

 しかし試合後、本人は納得いかない表情を見せた。「今日はなかなか自分の良さを出せませんでした。僕は運動量に自信があるのですが、後半はいつもより攻撃参加ができませんでした。緊張もあってか、体力的に結構厳しくなってしまって…」と試合に勝利しながらも、激しい上下動を見せながらも、自らの出来には決して満足しなかった。

 155センチと体格面では劣るものの、本人は気にしない。「もちろん、ヘディングではあまり勝てませんが、そこはCBの2人(DF森俊太(3年=183センチ)、DF山田大夢(2年=173センチ))がカバーしてくれるし、僕的には逆に自分にしかできないプレーがあると思っています。球際で最初に体を入れたり、密集しているところを抜けて行くのは得意だし、それは僕にしかできないと思っています」。小さいからこそ、輝ける場面がある。そう胸を張って答えた。

「もっともっと攻撃参加したいし、ゴールに絡むプレーをしたい」。各務原の右サイドで躍動する背番号5は、次戦で自らの持ち味を思う存分に発揮したいと意気込んだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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