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[MOM1646]山口県鴻城GK川島陸哉(3年)_東福岡に「0-10」惨敗が活きた!勝因は全国レベルへの慣れ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 日大山形高0-0(PK2-4)山口県鴻城高 ゼットエー]

 防戦一方となった山口県鴻城高だが、GK川島陸哉(3年)が好セーブを連発。PK戦でもシュートをセーブした守護神は、「PKは1本は止める自信があった。テレビ中継もされて、いろんな人が見ていて緊張したが、力が出せた」と胸を張った。

 守備重視の戦術を徹底する山口鴻城だが、そのことを再確認させられる出来事があった。12月下旬に入って九州に遠征を行った際、今大会の優勝候補でもある東福岡高と練習試合を行う機会を得た。しかし結果は「0-10」と惨敗。途中から戦意を喪失してしまうほどの残虐ぶりだった。

 県予選ではクロスからのヘディングがほとんど枠内に飛んでくることはなかったが、「東福岡はシュートが枠にしか飛んでこなかった。やはり日本一のチームがやることは違った」。ただ守護神は収穫があったと話す。東福岡の圧倒的なサッカーを目の当たりにしたことで、全国レベルへの慣れが生まれたのだ。

 この日も日大山形の猛攻を受けたが、川島のビッグセーブなどで、ゴールラインを割らせることはなかった。「選手権のレベルの高さがあった。ずっと集中して疲れました。倒れそうです」。自信を上塗りした勝利の立役者は、充実の汗をぬぐった。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 児玉幸洋)
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015 

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