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ノーゴール続くも大一番で2得点!!FWパトリック「必ずチャンスはくると思っていた」

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[1.1 天皇杯決勝 浦和1-2G大阪 味スタ]

 FWパトリックが2ゴールの大活躍でガンバ大阪を天皇杯連覇、そして今季初のタイトルへと導いた。

 前半32分、MF倉田秋からのパスを受けたパトリックは、追走するDF森脇良太を振り切るとGK西川周作との1対1を迎える。「僕の特徴は縦にボールを運ぶことですので、それを活かした。GKもいましたがあそこを狙いました。(中央に)貴史もいたんですけど、蹴れる体勢でしたので、蹴ろうと決めました」。MF宇佐美貴史へのパスではなく、シュートを選択すると、日本代表守護神のニアサイドを豪快にぶち抜いてゴールネットを揺らした。

 先制から4分後に浦和レッズのMF興梠慎三の得点で追いつかれてしまったG大阪だが、決勝点となる2点目は「練習していた」形で生まれる。後半8分の右CKで、パトリックはファーサイドでDF槙野智章とポジション争いを繰り広げていたが、キッカーのMF遠藤保仁がキックモーションに入ると同時に、猛然と中央に走って槙野を振り切ると、遠藤のボールをダイレクトで合わせて、再びGK西川が守るゴールを破った。

 11月28日のチャンピオンシップ準決勝・浦和戦以来、公式戦5試合ぶりの得点。ゴールが遠ざかってしまっていた理由を背番号29は語る。「ここ最近は監督から要求されている戦術的な部分として、『守備もしっかりやる』ということもあって、なかなか点を取れていなかったんですけど、必ずチャンスはくると思っていた。そのための準備を自分の中ではしっかりしていた」。ゴールを奪えたことに安堵の表情を見せたパトリック。浦和守備陣から単身得点を奪えるほどの圧倒的な個の力を持ちながらも、「チーム全員がタフに戦ったおかげで、僕のゴールが生まれて、チームに貢献できた」とフォア・ザ・チームの精神を強調していた。

(取材・文 奥山典幸)

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