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[選手権]チームメートの注目FW小川に「負けないくらい点取りたい」桐光学園はMFイサカ・ゼインが選手権初ゴール

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[1.2 全国高校選手権2回戦 桐光学園高 3-0 長崎南山高 等々力]

 充実の選手層で優勝を狙う桐光学園高は、こちらも注目のMFイサカ・ゼインがゴールを決めた。1-0の後半13分、MF安田光希(3年)の右CKの処理を相手守備陣が誤ると、「落下地点はだいたい分かっていたので」とゴールエリアに落ちて来たボールにいち早く反応してGKの前に入り込み、頭でゴールへと押し込んだ。

 さらに31分にはMF田中雄大(1年)のスルーパスにタイミングよく抜けだして独走。最後はGKをかわしにかかったところでファウルを受けてPKを獲得した。蹴りたい気持ちはあったが、「2点目、3点目取りたいという気持ちはあったんですけど小川が蹴りたいと言ったので」とPKキッカーを担当するFW小川航基(3年)に譲り、これを小川が右足でゴール。イサカ・ゼインは前半に決定的なヘディングシュートを外すなど複数得点するチャンスはあったが、この日は1得点に終わり、試合後、背番号7は悔しさを滲ませていた。

 サイドから繰り出す緩急自在のドリブルで1人2人とかわして決定機を作り出す。突っかかり気味にDFと向き合っても次の瞬間に鮮やかなタッチで抜き去ってシュートシーンへ結びつけてしまう。鳥栖に練習参加するなど注目されたイサカ・ゼインだが、世間の注目はどうしてもU-18代表のエースで磐田入りする小川に集まってしまう。それでも、負けたくないという思いがある。「小川もたくさん点取ると思いますけれど、自分も負けないくらい点取りたいと思いますので、自分の名前もアピールしていければいい」。より名前をサッカーファンに知らしめるためにはドリブル、ゴールでアピールしなければならないと感じている。

「一人二人かわしてクロスだったり、ゴールだったり、チームの勝利に貢献したい」。この日決めた自身の選手権初ゴールにも満足感はない。ライバルに負けないくらいのゴール、そして活躍を見せるのはこれからだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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