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[MOM1663]前橋育英FW横澤航平(3年)_G大阪内定DFを振り切った「スポーツカー」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 大津高2-3前橋育英高 フクアリ]

 勝利への執念が劇的ゴールをこじ開けた。2-2で迎えた後半アディショナルタイム、前橋育英高(群馬)はPA内左に切れ込んだFW横澤航平(3年)が大津DF野田裕喜主将(3年=G大阪内定)の前に体を入れる。深くえぐってマイナスのクロス。これを途中出場のFW馬場拓哉(2年)が左足で蹴り込んだ。

「相手も疲れていたと思うし、一瞬の隙があった。自分もきつかったけど、最後はやるしかないと」。丸刈りの背番号10は、164cmの小柄な体を人一倍大きく見せるように胸を張った。

 対峙したのは来季のG大阪入団が内定している野田。身長差は17cmあったが、臆することはなかった。山田耕介監督は横澤について「パワーでは負けるけど、動きがシャープで切れ味がある。ダンプ(カー)ではないけど、スポーツカー」と評し、今大会屈指のセンターバックを振り切っての決勝アシストに賛辞を送った。

 3日の3回戦では帝京三高(山梨)と対戦する。この日の2回戦で山口県鴻城高(山口)に8-0で大勝し、勢いに乗る相手だが、横澤は「力のあるチーム。もう一回、全員で挑んでいくしかない」と表情を引き締めていた。

(取材・文 西山紘平)

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