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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.80]中京大中京FW本山遊大(1年)_負傷欠場の主将の穴埋める1G1A

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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.80]中京大中京FW本山遊大(1年)_負傷欠場の主将の穴埋める1G1A

DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.2 全国高校選手権2回戦 札幌大谷 0-3 中京大中京 NACK]

 大会初戦から大活躍を見せている。中京大中京(愛知)のFW本山遊大(1年)は、1回戦の初芝橋本(和歌山)戦では、同じ1年生FW井村早良のゴールをアシスト。そして、2回戦の札幌大谷高戦では、井村からのパスを受けて先制点を挙げると、スルーパスから井村の追加点をアシストする活躍を見せた。

「4月にファースト(1軍)に昇格した」という本山だが、そのときは与えられたチャンスを生かせずにレギュラーに定着することはできなかった。本来、トップ下にはチームのキャプテンでもあるMF石川将暉(3年)が入っていることもあり、本山はサイドで起用されることも少なくなかった。しかし、石川が大会前の練習で左ハムストリングを負傷し、フル出場は難しくなる。

 チームの大黒柱を欠くことになると、岡山哲也監督は「すぐ本山を使うことを決めた」と話す。元Jリーガーの指揮官は、「本山は、サッカー小僧。ゴールへの嗅覚、感覚を持っているから、プレーに制限を与えるのではなく、自由にプレーさせて、本人のやりたいようにプレーさせている」と説明する。

「去年は外から見ていて、この舞台に立てると思っていなかった」と話す本山だが、2試合を戦って自信も付いたようだ。また、2試合連続ゴールの大活躍を見せている井村の存在も、刺激になっている。

「井村は同じ1年生で、洗濯とかの雑用も2人でやっていますし、よく話もします。親よりも一緒にいる時間が長いし、コミュニケーションもとっています。だから連係もうまくいくんだと思います」

 自身のゴールの場面でも、ボールがラインを割るかと思われた。しかし、ボールを追う井村の姿を見て、「絶対に追いつくと思ったし、そこから折り返して来るとも思った」と、ゴール前へ走り込んでいた理由を説明する。実際、井村は本山の信頼に応えて、中央にボールを折り返してきた。2点目の場面では、そのお返しと言わんばかりのスルーパスを、今度は本山が井村に届けた。

 本山は井村について「良いライバルでもある」と言うが、今後はキャプテンの石川とのポジション争いも起きるかもしれない。1回戦4-0、2回戦3-0の大勝を演出した1年生コンビの活躍を見て、石川は「もうオレがいない方がいいんじゃないか」と冗談を飛ばしたが、本山も簡単には出場機会を譲らないつもりだ。

 1回戦が終わった後に「そこはまたポジション争いが始まるし、僕は左や右もできるから、キャプテンが出られるようになっても、スタメンで出られるように頑張りたい」と、初の選手権でまだまだ暴れるつもりだ。

(取材・文 河合拓)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ

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