チェルシーのフース・ヒディンク監督は、今シーズン低調なMFエデン・アザールには本来のプレーを取り戻すための強い決意があるとして期待を述べている。

　昨シーズンはイングランドサッカー選手協会(PFA)年間最優秀賞などの個人賞を受賞する活躍を見せ、チェルシーのプレミアリーグ優勝に大きく貢献したアザールだが、今季はチームとともに苦しいシーズンを過ごしている。

　下位を抜け出すことができないチェルシーは、先月ついにジョゼ・モウリーニョ前監督の解任を決断。アザールは監督交代に至る原因をつくった選手の一人として批判の対象にもなった。

　チームの立て直しを託されたヒディンク監督は、アザールについて次のように語った。『ESPN』がチェルシー指揮官のコメントを伝えている。

「彼は自分のやり方を見つけなければならない。穏やかな性格ではあるが、彼には非常に強い決意があるよ。プレーの面では非常に多芸多才で、様々なポジションでプレーできると思う」

「ワトフォード戦では、その前に3日間しか練習していなかったにもかかわらずプレーしたいと望んでいた。活躍を見せ、調子を取り戻したいという意欲がそれだけ強いということだ。普通は負傷から戻ったばかりの選手であれば、フィジカルの良い状態を取り戻すため少し時間を取りたいと思うものだ」

　昨季の好調時のアザールは、バルセロナFWリオネル・メッシやレアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドに迫る存在とも評されたが、ヒディンク監督は現在のアザールについて世界のトップ選手との比較を避けた。

「比較は必ずしもフェアではないと思う。もちろん彼はファンタスティックな選手だが、異なる選手でもある。単純に比較して『彼らのレベルにある』と言うのは難しいものだよ。私は今実際に彼を見ることができているが、良い選手だね」

　ヒディンク監督就任以来2試合連続で引き分けているチェルシーは、3日にアウェーでのプレミアリーグ第20節クリスタル・パレス戦に臨む。

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