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[MOM1676]明徳義塾MF三田村基俊(3年)_導火線に火をつけた「驚き」のダイビングヘッド

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 各務原高 0-3 明徳義塾高 浦和駒場]

 PK戦もチラつき始めた後半39分、試合はついに動く。直前に訪れた絶体絶命の危機をしのいだ明徳義塾高(高知)が敵陣深くまで攻め込むと、右サイドを軽やかなドリブルで突破したMF佐々木敦河(2年)の低い弾道のクロスをゴール前のMF三田村基俊(3年)がダイビングヘッドで突き刺して、値千金の先制弾を叩き込んだ。

「PK戦になるのかなと思っていました」。そう振り返った三田村だが、集中力を途切れさせることなく、足を止めることなく、きっちりとゴール前にポジションを取っていた。この得点場面を小松晃監督も「敦河があそこまで切れ込めたこと、三田村が詰めていたことは普段の練習から手を抜かずにやってきたからこそ」と称賛する。

 この1点が攻撃陣の導火線に火をつけると、後半アディショナルタイムにはMF土家壮太(2年)とFW大田陸(2年)が追加点を奪い、終盤の一気の3得点でチームは初のベスト8へと駒を進めることになった。

 殊勲の一撃を沈めた背番号7は「自分が決めたいとは思っていましたが、まさか本当に決められるとは思っていなかったですし、ビックリしました」と驚きを隠せない様子だったが、「でも、ゴールを決めて、チームに勢いが出て良かったです」と白い歯を見せた。

 次戦は2日後、前回王者の星稜高(石川)と対戦する。「全国に出ても格上の相手ばかりですし、失うものは何もないので逆にやりやすいかもしれません。自分たちのできることを全部出し切り、勝ちに行くつもりで頑張ります」と闘志を燃やした。

(取材・文 折戸岳彦)
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