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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.84]國學院久我山MF小林和樹(3年)_「前育に勝って歴史を変えるのが使命」リベンジに燃える最後の冬

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[1.3 全国高校選手権3回戦 神戸弘陵高1-2國學院久我山高 駒沢]

「先制点はセットプレーからだったが、攻撃の練習は基本していない」。攻撃時のCKの練習はしていないと明かす國學院久我山高(東京A)の清水恭孝監督。「練習時間が少ないのでセットプレーに時間を割けない、部員が200人いるから場所がない、というのもある。合宿で少しやる程度だが、それも守備のほうに割かれる」。CKでの得点は、選手たちの能力に頼っている部分が多いということになる。

 前半39分のDF山本研(3年)の左CK、ニアサイドでゴールを呼び込んだのは、「ヘディングはそんなに得意なほうではない」という170cmのMF小林和樹(3年)だった。「何か来るなという感じがした」という得点の匂いを感じると、「いつもはニアで逸らすんですけど、今日は狙いにいきました」とゴールを狙いにいった。「今年はそんなに背が高いわけではないですけど、初戦も(内桶)峻がCKで決めて。今回も取れて自信がついてます」。神戸弘陵戦で先発した選手の平均身長が171.2cmと、参加チームの中でも小柄な部類に入るが、今大会5得点中2得点をCKから奪っている。

「本当に点が欲しかった」。選手権の東京都大会準々決勝以来ゴールから遠ざかっていた小林は、「前の2人が点を決めていたので」と、前線の4選手のうち、1回戦ではFW内桶峻(3年)、そして2回戦ではFW澁谷雅也(2年)がゴールを決めていたことで焦りもあったというが、安堵の表情を浮かべた。これで昨年度の選手権に続いて2大会連続でのゴールとなった。

「我慢、我慢の展開の中で、みんなで勝ち取った」準々決勝への切符。5日に行われる準々決勝では前年度準優勝の前橋育英高(群馬)と対戦するが、「公式戦で一度も勝っていない」と國學院久我山の選手たちは口を揃える。昨年度のプリンスリーグ関東で対戦した際は、1-4、0-1で2連敗。今秋には練習試合も行ったが、Bチームに0-1で敗れている。奇しくも國學院久我山が選手権で最高成績をおさめた2008年度、準々決勝で敗れた相手が前橋育英だった。「ベスト8で前育とやれるのは最高のチャンス。前育に勝って歴史を変えるのが使命だと思ってます」と気合いをたぎらせる小林。リベンジを果たして、同校初の準決勝へ――。1年時からメンバー入りしている小林にとっては3回目の選手権で、最高の舞台が整った。

(取材・文 奥山典幸)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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