beacon

[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.90]星稜高DF六田邦宏(3年)_トレードマークの丸刈り姿で攻守に豊富な運動量

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.9 全国高校選手権準決勝 星稜高 0-2 東福岡高 埼玉]

 “トレードマーク”の丸刈り姿で懸命にボールを追い、機を見ては攻撃参加で見せ場をつくった。星稜高のDF六田邦宏(3年)は左SBで先発すると攻守に貢献。チームは0-2で敗れ、3年連続の決勝進出はならなかったものの持ち味は発揮した。

 「元々坊主姿がトレードマーク。お気に入りの髪型なので」と言う六田は、大きな大会前には必ず丸刈りにしている。今大会でも初戦を翌日に控えた1月1日、宿舎でチームメイトにお願いし、『3厘』に頭を刈ってもらった。「1日にしたので“初坊主”ですね」と茶目っ気たっぷりに振り返る。「試合前に剃って自分に気合を入れるのと、どんなに遠くから応援していても目立つ存在になるように」とその理由を明かしたが、この日の準決勝では髪型だけでなく、プレーでも存在感を放った。

 準決勝・東福岡高戦。押し込まれ続けた星稜は前半まさかのシュート0本。0-1で迎えた後半9分に六田が放った一撃が試合を通じて唯一のシュートとなった。MF大橋滉平(3年)が持ち込み、後方から走ってきた六田が右足シュート。グラウンダーの一撃は力なくGKに止められたものの、沈んでいたチームに喝をいれる攻撃だった。また、押される場面が続いたが六田は相手の攻撃を寸でのところでカットするなど身体を張った。

 攻撃参加したシーンを振り返った六田だったが「いい感じにインターセプトをしたんですが、相手の寄せが早くて思うようにシュートを打てませんでした」と悔やみ、「みんなで声を出して自分たちの時間に持っていこうと話していたんですが、相手の押し込む力が強くて、押し返せなかった」と唇を噛んだ。

「やってきたことを出来ずに相手のサイド攻撃をやらせてしまい、そこから失点してしまった。思い通りにいかない試合でした」

 それでも、自らのプレーを振り返ると「でもオーバーラップでサイドを駆け上がるなど自分らしいプレーはできたから悔いはないです」と微笑んだ。

 チームは敗れたものの、六田は果敢な攻撃参加で必死に相手に食らいついた。幾度も上下動を繰り返す丸刈り姿のSBは、相手にとって嫌な存在だったに違いない。「今後はサッカーから離れて、勉強に集中します」と話すDFが最後の大舞台で爪痕を残した。

(取材・文 片岡涼)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そしてゲキサカでは、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」を展開中! 各地の高校世代のゲームの中から、つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ

TOP