beacon

[選手権]3戦連続完封も、東福岡の守護神・脇野は貪欲に「まだまだ通用しない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.9 全国高校選手権準決勝 星稜高 0-2 東福岡高 埼玉]

 3試合連続の完封勝利で決勝行きをつかんだが、守護神はまだまだ満足していない。東福岡高のU-18日本代表候補GK脇野敦至(3年)はシュート一本に抑えての勝利にも「キックは正確にいきましたけど、受ける側の体制を考えないとまだまだ通用しない」と険しい表情で貪欲に語った。

 とはいえ、3回戦の市立船橋高戦(0-0・PK4-3)、準々決勝の駒澤大高戦(1-0)、そしてこの日の星稜高戦(2-0)と3試合連続の無失点。脇野は「シュートが来なくて前で止めてくれている。守備は良くなっていると思うので、頼もしい」とチームとしての手応えも話す。

 「すごく鳥肌がたって、緊張かと思ったけれど、試合の時間が経つにつれて緊張もなくなっていって集中できた」。その言葉通り、冷静沈着にプレー。前半は相手のシュートを0本に抑え、試合を通じては後半9分の一本のみに抑えきった。GKとして集中力の持続が難しい展開だったが、落ち着いて戦況を見つめ、ゲームへの意識を途切らせることはなかった。U-18代表候補のGKは「ああいう試合で、ボールがなかなか来ない状況でも常に集中しておかないと、ミスが出てくるので。その辺は集中できたかな」と振り返る。

 理想のGKとして日本代表GK西川周作(浦和)とGKマヌエル・ノイアー(バイエルン)を挙げた脇野。「前への飛び出しは意識しながらも、最優先はゴールを守ること。その中間を目指していきたい」と誓った。

 夏の総体に続いての戴冠が迫ってきた。自身初めて埼玉スタジアムでプレーし、「サッカー選手にとって最高の場所でした」と頬を緩ませた守護神は「2冠は意識していなくて選手権を取ると言ってきた。ここまで来たからには、みんなで優勝したい」と力を込めた。

(取材・文 片岡涼)
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ

TOP