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[選手権]「昨日は悔しい気持ち」國學院久我山10番FW澁谷は無人のゴール外した準決勝の借り決勝で返す!

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 2年生エースが決勝(11日、埼玉)でのゴールを誓った。第94回全国高校サッカー選手権で初の決勝進出を果たした國學院久我山高(東京A)のFW澁谷雅也は2年生ながら10番を背負うアタッカー。今大会は2回戦、3回戦で2試合連続ゴールを決めているが、準々決勝では不発に終わり、青森山田高との準決勝でも無得点に終わった。特に青森山田戦は後半終了間際にMF名倉巧(2年)のスルーパスで抜けだしてGKをかわしながらもシュートを枠へ飛ばすことができなかった。

「GK外して無人のゴールに入れられなかったのはチームに迷惑かけてしまったので、外してしまった部分をしっかり決めきれるように準備していきたい」と澁谷。このシーン、動き出し、トラップ、そしてGKをかわすまではイメージ通りだったが、やや滑ってしまったこともあって「GK抜いたあとがダメだった」。チームの決勝進出は嬉しかったがそれでも「昨日は悔しい気持ちでいっぱいでした」というように悔しさが募った。上級生たちからの励ましの言葉もあって、そこから決勝へ向けて切り替えたFWは次こそ自分が決めて勝利するつもりでいる。

 決勝の対戦相手・東福岡高(福岡)のゴールを守るのはU-18日本代表候補GK脇野敦至(3年)だ。現在3試合連続無失点の注目守護神を破られなければ、ゴールと白星を掴むことはできない。それでも澁谷は「代表の選手ですけど、コースへしっかり蹴れればどんなGKでも取れないと思うので。あすはしっかりコースに蹴れるように(決勝までの間に)調整していきたいです」。しっかりとコースへシュートを沈めて歓喜をもたらすつもりでいる。

 國學院久我山の守備の柱を担う先輩CB野村京平(3年)は今大会で澁谷が積極性を高めていることを認めつつも、「もっと自分らしく行けると思う」と2年生エースに期待する。迷わずにゴールへ向かって突き進む時が一番相手にとって脅威になるはず。準決勝を引きずることなく、決勝で大暴れする。澁谷は「1年から自分は出させてもらっている、期待はしてもらっている。2年でずっと10番もらっている期待に応えられるように頑張りたいです。せっかくここまで来たので決勝で勝たないと、優勝しないといけない。最高のプレーして(監督の)清水さんや(総監督の)李さんの喜ぶ顔がみたいです」。そのために2年生エースは走り、シュートを決める。

[写真]決勝でのゴールを誓った國學院久我山FW澁谷(左)

(取材・文 吉田太郎)
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