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「上がっているのは質ではなく出費」 選手のプレミア流出に歯止めをかけたいドルトムントCEO

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 ドルトムントのハンス・ヨハヒム・バツケCEOは、ブンデスリーガの選手がプレミアリーグのクラブに“奪われていく”現状を心配している。移籍する前にじっくりと考えるべきだと、ドイツ『ビルト・アム・ゾンターク』で自身の見解を述べた。

 昨年夏、ブンデスリーガからプレミアリーグに多くの選手が移籍したことはドイツで話題になった。レスター・シティで活躍するFW岡崎慎司のほかにも、MFケビン・デ・ブライネやFWロベルト・フィルミーノなど、14人の選手がイングランドへ渡っている。

 だが、バツケCEOはプレミアリーグへ行くことがメリットばかりではないと主張。以下のように語った。

「あちらでは、選手の多くが、レモンのように搾り取られる。過密日程で、ろくに練習することができない」

「そのことについて、多くの選手たちが考えることになるだろう。月末に自分の財布にどれだけのお金が入っているのかだけが気になるプロでなければ、そういったことも考えることを願う」

 プレミアリーグのクラブは、圧倒的な資金力で各地からビッグネームを集めている。バツケCEOは、それがサッカーの質につながっていないと指摘した。

「サラリーのみを基準にするなら、その競争に勝つのは難しい。だが、それだけじゃない。私はクリスマスの時期に、たくさんプレミアリーグの試合を見た。特にレベルが上がったとは感じなかったね。あちらで上がっているのは出費ではないだろうか」

 この冬も、プレミアリーグのクラブがブンデスリーガに目を向けている。マインツFW武藤嘉紀には、マンチェスター・ユナイテッドが関心を示していると報じられているところだ。バツケCEOの主張は、イングランド行きを考える選手たちの胸に響くだろうか。

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