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[選手権]昨季はベスト16、今季は優勝の東福岡…違いは「謙虚な気持ち」とMF橋本

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[1.11 全国高校選手権決勝 東福岡高 5-0 國學院久我山高 埼玉]

 17年ぶりの全国高校選手権制覇を果たした東福岡高。1回戦から準々決勝まではインサイドハーフ、準決勝からは左ウイングで先発し、日本一に大きく貢献したMF橋本和征(3年)は、優勝の喜びを噛み締めながらも「自分の納得のいくプレーができていなかったので、悔しい部分も結構あります」と國學院久我山高との決勝戦を振り返った。「全然突破できていなかった」。得意のドリブルを活かせなかったことを悔やむと、マッチアップした國學院久我山のDF宮原直央(3年)を「守備のやり方が上手かった」と讃えていた。

 東福岡のスコアボードに数字が加算されていく中、MF三宅海斗(3年)、MF中村健人(3年)、FW餅山大輝(3年)、MF藤川虎太朗(2年)と、前線5選手のうち、橋本以外の名前が得点者に連なっていく。「めっちゃ狙っていました(笑)」とゴールを狙っていたことを明かした橋本に、後半アディショナルタイムにチャンスが訪れる。右からのクロスがファーサイドの橋本まで届くと、利き足の左でボレーシュート。しかし、シュートはゴールマウスを捉え切れなかった。「決めないとダメですよね。技術が足りなかったと思います」と背番号8は苦笑した。

 総体と選手権の2冠を17年ぶりに達成した東福岡だが、決して順風満帆の1年ではなかった。現在の3年生は“最弱”の烙印を押されてきた。最高学年になってすぐの4月11日のプレミアリーグWEST開幕戦では、セレッソ大阪U-18相手に1-6で大敗。「スタッフからも『やっぱり』とか言われました」というが、「選手で集まって、『このままじゃダメだ』という話をしました。『見返してやろう』と」。そこから立て直しに成功してプレミアリーグWESTで勝利を重ねていくと、8月には総体も制してチームとしての自信を深めた。

 しかし、1年前と同じ轍を踏むわけにはいかなった。昨年度も総体を制していた東福岡は、夏の王者として臨んだ同年の選手権では3回戦で敗れてしまった。「去年は優勝した後に崩れてしまったので、今年は自分たちで話し合って『謙虚な気持ちでやっていこう』ということになりました」。強者としての立場ではなく、「初心に返って」弱者としての姿勢を忘れなかった。「そう言われたからこそ、この結果につながったのだと思います」。“最弱”というレッテルが、東福岡を頂点へと導く原動力となっていた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)
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